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- トリミングとは?ペットにとってのメリットや手順注意点を解説します
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犬や猫などのペットの毛をカットしたりスタイリングをしたりして、ペットの健康や美容に関して関心のある方は多いでしょう。しかし、
専門家のいる店舗に通うことが難しいときには、自宅でペットをスタイリングしてみてはいかがでしょうか。
今回の記事では、ペットのスタイリングを自宅でする方法や手順について紹介します。
トリミングとは
ペットを飼っていると「トリミング」や、「グルーミング」という言葉を耳にする機会は少なくないでしょう。
トリミングとは、ペットの被毛をカットしたり抜いたりして、そのペットが持つ個性や「らしさ」を整えることです。
トリミングする専門職を「トリマー」と呼び、トリマーはペットの被毛をハサミやバリカンなどを使って刈ったり、トリミングナイフを使って抜いたりして、ペットの被毛を整えます。
グルーミングとは、シャンプーや耳掃除、ブラッシングなどペットのお手入れをすることです。
トリミングはハサミやバリカンを使うため、ペットを傷付けないためにはトリマーに任せた方が安全です。一方のグルーミングは、自宅でも簡単にできます。
トリミングが大切な理由
トリミングをする理由は、ペットの特徴を生かし、お洒落に見せることだけではありません。
ここでは、トリミングが大切な理由について5つ紹介します。
見た目をすっきりさせる
ペットと一言で言っても犬や猫などの種類や、短毛種や長毛種などさまざまです。
犬はペットの中でも人気が高く、トリミングをする方も人気が高い分多い傾向にあります。
また、犬種によっては「テディベアカット」「アフロカット」「顔バリカンカット」など、さまざまなカットデザインがあります。
おしゃれさの基準は飼い主次第でも異なるため、自分の飼っているペットに最適なカットデザインに対応してくれるトリマーを選びましょう。
健康状態をチェックする
トリミングをするためにサロンやショップに行くと、カットだけではなく爪切りや耳掃除、歯みがきなどもしてもらえます。
その際、トリマーはペットの皮膚の状態や爪の状態、炎症が起きている箇所はないかなどの健康状態をチェックしてもらえます。
ペットの健康チェックをしながら被毛を整えられるため、トリミングには、定期的につれていくとよいでしょう。
もちろん、日々のブラッシングや歯磨きなどのグルーミングでもペットの異常を発見できるため、普段からペットとコミュニケーションを取ることが大切です。
ケガを未然に防ぐ
足裏の被毛が伸びて肉球にかかっていると、肉球のグリップ力が半減、または失われてしまうため、トリミングにはケガを予防する効果があるといえます。
フローリングや石床、タイルなどの滑りやすい床の上を歩いた際、滑って転ぶ危険があります。
滑って転ぶとケガをしたり、骨折をしたりする可能性が高まるため、定期的にトリミングしましょう。
また、顔の被毛が伸びすぎると、目を傷つけてしまう可能性があります。
ノミやダニを予防する
トリミングは、特に被毛が多い種類や長毛種のペットの衛生状態を保つために必要です。
トリミングをせずに放置していると、ペットの被毛は伸び続けて汚れが溜まり、不衛生な状態になってしまいます。
また、汚れだけではなくノミやダニなどの害虫がつきやすい環境になり、繁殖をすることで皮膚病が起きやすくなります。
ノミやダニ対策には、動物病院で処方される薬が最も効果的ですが、定期的にトリミングをして清潔に保つことは、害虫予防に効果的です。
匂いを軽減させる
トリミングでは、被毛のカットだけではなく、歯磨きや肛門腺絞りもするため、においが軽減されます。
歯磨きをせずにいると、動物でも歯周病になる可能性があり、歯周病になると腐敗集のような口臭が発生します。
肛門腺とは、肛門の斜め左下と斜め右下にひとつずつある袋です。
肛門腺には、縄張りの臭い付けに使用する悪臭のする分泌物がはいっており、通常であれば排泄とともに排出されます。
しかし、上手く排出ができなければ溜まり続け、肛門腺が破裂する恐れがあります。
トリミングの手順
ペットのトリミングは、専門職であるトリマーに頼むと想像通りのスタイリングにしてもらえ、ケガの心配もありません。
しかし、トリミングを自分でしたいと考える方もいるでしょう。
ここでは、トリミングの手順と使用するアイテムについて解説します。
①ブラッシング・コーミング|毛玉を除去する
トリミングを始める準備として、初めに皮膚の状態や耳の状態などの健康チェックをします。
問題がなければ足裏の毛のカットやブラシ・コームを使用して、被毛のもつれや毛玉をほぐします。チェックをしたときに、皮膚や耳などに異常が見られた際には、トリミングを中止し、動物病院で診察を受けることが重要です。
また、トリミング中に思わぬトラブルが生じた場合を想定し、動物病院が開いている時間帯に行うことをおすすめします。
ブラッシング・コーミング時に使用する物は以下の通りです。
・爪切り
・足裏カット用ミニバリカン
・ブラシ
・コーム
②ベイシング|洗う
ベイシングとは、シャンプーのことです。
ブラッシングで被毛のもつれや絡まり、毛玉をほぐしてからシャンプーします。
シャンプーは皮膚に負担のかからないものを選び、被毛の質や長さ、ボリューム次第ではコンディショナーやリンスを使用します。
すすぎは時間をかけ、よくシャンプー剤やリンスを洗い流しましょう。
シャンプーをする際には、ペットを驚かせないように話しかけながら行い、お湯の温度にも気を配ります。
また、シャンプーをしながら肛門腺絞りをすると、そのまま流せます。
ベイシング時に使用する物は以下の通りです。
・シャンプー(リンス・コンディショナー)
③ドライイング|乾かす
シャンプーを十分に流したら、タオルで水分を拭き取ります。
タオルで水分をしっかりとふき取っておくことで、ドライヤーの時間を大幅に短縮できるためです。
ただし覆うの水分を拭こうとするあまり、ゴシゴシと力を入れてしまうと、怪我にもつながってしまうため、優しく拭きます。
ドライヤーを使用する際には、目や鼻に直接風が当たらないように注意し、皮膚に傷や赤み、湿疹などがないかをチェックしましょう。
ドライイング時に使用する物は以下の通りです。
・タオル
・ドライヤー
・ブラシ
④トリミング|毛をカットする
セルフカットをする際には、気になる部分を切り揃えたり整えたりする程度にとどめ、全体のカットはトリマーに任せた方がペットの負担の軽減につながります。
気になる部分とは、トイレの時に汚れやすい肛門周りや口元、足などの汚れが目立つ部分です。
特に肉球からはみ出る被毛は、滑って転ぶ原因でもあるため、足裏の被毛が伸びていると気がついたときには、積極的にカットするようにしましょう。
トリミング時に使用する物は以下の通りです。
・はさみ
・バリカン
⑤その他|爪や耳のケア
長毛種のペットは、被毛をそのままにしておくと汚れてしまうため、ラッピングをします。
ラッピングとは、専用の紙に少量の被毛を包んで汚れを防ぐ方法です。
紙が汚れた際には、そのままにしておくと不衛生になり皮膚に異常が現れる可能性があるため、紙を取り替えましょう。
ラッピング専用紙は、ペットショップやペットサロン、通販サイトなどでも購入可能です。
また、その他の手入れとして、ペットの爪切りや耳のケアがあります。
ペットの爪を切る際には、ペット専用の爪切りを使用し、小さく角を落とす程度にとどめましょう。爪には、神経が通っている血管があるためです。
耳が汚れやすい種類のペットは、耳掃除もします。
ここでは、主に、以下のアイテムを使用します。
・ラッピング専用紙
・ヘアゴム(輪ゴム)
・爪切り
・コットン
トリミングの際の注意点
トリミングをする際には、皮膚に炎症やイボ、湿疹などがないか、身体や手足を触って痛がったり嫌がったりしていないかなどをチェックします。
何らかの異常があるにも関わらずにトリミングをすると、体調が悪化する恐れがあるためです。
トリミングに使用する器具や装備は清潔に保ち、ベランダや庭、縁側ではなくバスルームや玄関など、掃除しやすい場所を選びましょう。
サロンやショップなど、トリマーにトリミングを依頼する際には、不特定多数のペットとの接触が考えられるため、狂犬病ワクチンと混合ワクチンを事前に接種をさせておくことが必要です。
まとめ
ペットのスタイリングには、大きく「トリミング」と「グルーミング」の2種類があります。
トリミングはペットの被毛をカットしたり抜いたりして整えることをいい、グルーミングはブラッシングや耳掃除、歯磨きなどのお手入れのことです。
長毛種や被毛の多いペットは、そのままにしておくと絡まったり毛玉になったり、汚れが溜まりやすくなります。
そのため、トリミングをしてすっきりさせることは、美容のためだけではなく、健康のためにも重要です。
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