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- 犬の定期健診はどんなことをする?何歳から受けさせるべきか、検査内容や費用まで解説!
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定期健診は、人間にとっても病気を早期に発見する機会です。犬も同様で、定期健診によりさまざまな病気を見つけ、悪化を防げます。
愛犬の定期検診は、何歳ごろからどのような項目で受けさせるべきか、内容や費用についても詳しく解説します。
犬の定期健診は必要なのか
人間と同様、犬にも定期健診は必要です。定期健診によって病気を早期に発見、治療することで、愛犬は健康で長生きできます。
犬の定期健診はなぜ有効なのか、また検診を受け始める年齢について解説します。
犬の定期健診が必要な理由
犬にとって定期健診が重要な理由の1つは、人間は体調が悪ければ自ら意思表示できますが、犬はそれができない点です。そのため、病気の兆候が食事や行動などにサインとして現れた時点で、既に重症化しているケースも多々あります。
定期健診は、言葉を発せられない愛犬の異常を捉えるチャンスなのです。
また、健診の結果が良好でも無駄にはなりません。健康な状態の検査データを年々蓄積していくことで愛犬の健康時の基準が明確になり、体調変化の予兆に気づきやすくなるからです。
犬の成長速度と換算年齢
犬の成長速度は人間とはやや異なります。中型犬や小型犬の1歳は人間のおよそ15歳に相当し、大型犬でも12歳です。
その後、中型犬や小型犬は1年ごとに人間の4歳相当、大型犬は7歳相当年をとっていくと言われています。
愛犬にとって、成長から老化に向かう速度は人間より早く、年々歳をとりながらその体は外見からは見えない変化を迎えているのです。
この点も、犬にとって定期健診が重要な理由です。
犬の定期健診の内容
犬の定期健診では、どのような検査がなされるのでしょうか。
ここでは、健診の内容とどのような目的で行われるかについて解説します。
愛犬の年齢や個々の特徴に照らし合わせて、適切な健診項目を選んであげましょう。
問診
健診で必ず行われる項目が問診です。
飼い主から、普段の愛犬の様子や状況、気になる点などを聞き取ります。家族にしか見せない行動や飼育環境の変化、食事量や食べている時の様子は、健康状態を見定める大切な情報となります。
飼い主から見て気になる行動がある場合は、写真や動画で記録し、獣医師に見せることも非常に有効です。
血液検査
血液検査では、赤血球や白血球の数や形、血液中の酵素や蛋白質の濃度などを測定します。人間の血液検査と同様、肝臓や腎臓といった内臓の状態の検査や、副腎やホルモン値も検査項目になります。
すべてをチェックすると費用がかさむため、獣医師と相談し、年齢や気になる症状から検査項目をある程度絞りましょう。
飼い主の検査への理解や判断力が、愛犬の健康を守ります。
尿、便の検査
尿検査では、腎臓や膀胱といった排泄系に疾患はないか、さらに前立腺の異常の有無などが調べられます。便検査でわかるのは、消化器系の異常の有無や、寄生虫や病原菌の有無です。
尿検査、便検査の試料は、飼い主側で採取するのが一般的です。
病院によっては、検査予約の段階で採集キットが渡されるので事前に採取して提出しましょう。
レントゲン検査
レントゲン検査は、骨折の疑いがあれば四肢の検査が行われますが、定期健診では通常胸や腹部のレントゲン検査が行われます。
心臓や肝臓など、内臓の大きさ、形、位置を見ることができ、目視で異常がないかを確認できます。
腎臓や膀胱の結石などもレントゲン検査で発見可能です。
臓器にもよりますが、腫瘍の影がレントゲン検査で発見されるケースもあります。
超音波検査
超音波検査は、臓器の形や大きさだけでなく、臓器の動きや血液の流れなどをチェックできます。特定の臓器についての詳細な検査になるため、高齢犬であったり健診前に異常が疑われる臓器がある場合は受けておくとよいでしょう。
ジェルを塗った検査機器を皮膚に直接触れさせて検査を行うため、愛犬の毛量や検査したい部位によっては、体毛を刈る場合もあります。
MRI検査
MRI検査は、電磁波を使ってレントゲン検査では見ることのできない骨の中の臓器まで調べることが可能な検査です。人間同様、体内の状態を立体的に走査できるため、疾患の特定や異常のある部位の発見に効果的です。
犬の場合は、脳の疾患を調べる場合MRI検査が行われる場合もあります。検査のために全身麻酔が必要になるため、高齢犬には負担になるケースもあります。
検査に実施の際には、獣医師とよく相談しましょう。
犬の定期健診の頻度
定期健診は、人間であれば年1回行われます。愛犬の定期健診は、何歳ごろからどのくらいの頻度で行うべきなのでしょうか。
ここからは、年齢別の定期健診の望ましい頻度について解説します。
1歳まで
まだ犬が0歳のうちから、健康診断を受けておくのが望ましいでしょう。
急激に成長する時期でもあるため、万が一先天的な異常を持っていれば早期に発見できるほど対処できる範囲が広くなります。
また、犬はブリーダーのもとやペットショップでも他の犬たちと集団生活を送ってきたので、寄生虫やウイルス等に感染してしまっている可能性もゼロではありません。
1歳までに、生まれ持った異常や若い時期に出やすい病気をチェックし、さらに感染症などの有無も確認しておきましょう。
2歳から6歳
2歳から6歳までは、年に1回のペースで定期健診を受診するのが理想です。
血液検査では肝臓や腎臓などの一般的な項目を調べる検査を受け、さらにレントゲン検査で異常がないかをチェックするのがおすすめです。
血液検査のデータには人間同様正常値の幅が設定されていますが、あくまでも平均的なデータでしかありません。
健康な時期から定期的に検査を受けておくと、愛犬の固有のデータとして履歴が残ります。すると、特定の項目の数値が大きく変動した場合、基準値範囲であっても「この子の数値としてはおかしい」と判断できることになり、疾患の早期発見につながります。
7歳以上
7歳以上になると、愛犬も壮年期を迎えます。内臓の衰えなどが見られるようになるため、日常の様子も細かく観察して、獣医師の問診時に伝えましょう。
血液検査もできるだけ細かい項目を調べます。
人間同様、愛犬も腫瘍や心疾患、腎臓や肝臓の疾患、糖尿病や甲状腺の異常など、さまざまな疾病に罹患するおそれがあります。
原則は年1回の健診であっても、気になる兆候やデータがある場合は、半年や3ヶ月といったスパンで健診を行ったほうがよいでしょう。
犬の定期健診にかかる費用
日本獣医師会の、家庭飼育動物、つまり犬や猫の診療料金実態調査によると、犬の定期健診や1日ドッグの経費は、中央値が14,021円とされています。
検査項目やクリニックによって料金は異なりますが、おおむね5,000円から3万円程度が目安と考えてよいでしょう。
検査項目によっては費用が高額になる場合もあるため、獣医師から事前に検査費用を教えてもらい、相談しながら項目を決めるようにすると安心です。
参考URL http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_pdf/h27.pdf
まとめ
犬の定期健診について解説しました。
愛犬は、飼い主にとっては大切な家族です。そして、言葉を発することができない「家族」の健康のために、定期健診は必要なことです。
元気で健康でいてくれることで、共に過ごす時間は素晴らしいものとなります。
ぜひ、愛犬を健康診断に連れていきましょう。
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