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- 抜け毛が多い犬種と少ない犬種|おすすめの対策や掃除方法を紹介
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犬を飼っていると、毎日ブラッシングをしていても部屋中抜け毛だらけになることや、服に抜け毛がついているなど、抜け毛が気になる飼い主さんがいるのではないでしょうか。
犬には年に2回換毛期があり、抜け毛が増えることは必ずしも病気というわけではありません。
また、抜け毛の量は犬種次第で異なります。
そこで今回の記事では、抜け毛が多い犬種と少ない犬種や、抜け毛対策、掃除方法について紹介します。
抜け毛が多い犬種
年に2回ある換毛期に抜け毛が多くなる犬種は、ダブルコートの犬種です。
ダブルコートとは、上毛(オーバーコート)と、下毛(アンダーコート)の2層になっており、換毛期に抜ける毛は体温を保つ効果のある柔らかい下毛(アンダーコート)です。
抜け毛が多い長毛種
・ゴールデンレトリーバー
・ゴールデンラブラドール(MIX)
・シベリアンハスキー
・ダックスフント
・ポメラニアン など
抜け毛が多い短毛種
・ラブラドールレトリーバー
・ジャーマンシェパード
・ビーグル
・秋田犬
・柴犬 など
抜け毛が少ない犬種
換毛期のない犬種は、シングルコートと呼ばれ、抜け毛の少ない犬種です。
暑い地域原産の犬種が多く、1年を通じて気温の変化が激しくないため、換毛期を持ちません。
シングルコートには下毛(アンダーコート)がなく、上毛だけが少しずつ伸びて生え変わるため抜け毛は少なめです。
抜け毛が少ない長毛種
・ヨークシャーテリア
・シープー(MIX)
・マルチーズ
・プードル
・シーズー など
抜け毛が少ない短毛種
・フレンチブルドッグ
・グレートデーン
・ダルメシアン
・ドーベルマン
・チワワ など
抜け毛の原因とは
毛並みの美しさは犬の魅力のひとつです。
そのため、抜け毛が増えると、皮膚の異常や病気の心配をする飼い主さんもいるでしょう。
そこで、ここでは抜け毛の原因を3つ紹介します。
抜け毛の原因1:換毛期
換毛期とは、冬毛と夏毛が生え変わる時期のことをいい、春と秋の年2回あります。
犬も毎日毛の生え変わり、換毛期には特に毛が抜けますが、この時期の抜け毛は正常です。
住んでいる地域や犬種次第で違いはありますが、春の換毛期は7月頃まで、秋の換毛期は11月頃までに起こります。
室内で飼育されている犬は、1年を通して快適な環境で過ごしているため、抜け毛の多い犬種でもほとんど毛が抜けないことや、換毛期の時期ではないにもかかわらず換毛が始まることがあります。
抜け毛の原因2:栄養不足
犬の毛が成長をするには栄養が必要不可欠で、栄養素が不足すると抜け毛につながります。
美しい毛並みを保つためには、被毛の増殖を促進するビタミンや亜鉛と、皮膚の状態を正常に保つ必須脂肪酸、毛の主成分のケラチンを作るアミノ酸が必須のためです。
栄養不足になると毛の発育が遅れ、皮膚の状態にも異常をきたす可能性があります。
ストレスや老化などで食が細くなった犬も抜け毛が増え、更にストレスがたまると犬は自分の毛をむしってしまうことがあります。
抜け毛の原因3:病気
抜け毛の原因となる病気には「感染症」のほか「ホルモン性」「遺伝性疾患」「アレルギー性」などがあります。
・感染症
皮膚で細菌やカビが繁殖し、脱毛の他に皮膚の赤みや痒みを引き起こします。
また、犬の皮膚に常在するニキビダニが増殖することでも抜け毛は増えます。
・ホルモン性
副腎の機能が過剰になったり、甲状腺の機能が低下したりすると、左右対称に抜け毛が増えます。
・遺伝性疾患
遺伝性疾患にはかゆみを伴わず、主に「淡色の毛をもつ犬」「2色以上の毛をもつ犬」が発症します。淡い色の毛だけが抜ける、黒い毛だけが抜けるなど、特定の毛が抜けることが特徴です。
色だけでなく「お腹だけ毛が抜ける」「頭と足の毛は抜けない」など、特定の場所にのみ症状が出ることもあります。
・アレルギー性
犬にも、人間と同じようにアレルギー症状が出ることもあります。
食物性のアレルギーや、アトピー性の皮膚炎が原因で、毛が抜けることがあり、皮膚に強いかゆみを伴います。
換毛期の抜け毛対策
ストレスが原因で抜け毛が増えた際には、静かな環境を作ったりフードを変えたりするなどのストレスケアが必要です。
また、病気が原因となっていることもあるため、皮膚に赤みやかぶれがある時には早めに動物病院を受診しましょう。
ここでは、換毛期の抜け毛対策を紹介します。
ブラッシングする
最も基本となる抜け毛対策は、ブラッシングです。
換毛期には丁寧に時間をかけてブラッシングをしたり、普段よりもブラッシングの回数を増やしたりすると被毛にからみついた抜け毛の除去に効果があります。
また、ブラッシングは犬の皮膚を直接確認できる機会でもあるため、ダニやノミの発生や皮膚のトラブル、体調の変化を発見できる可能性が高まります。
使用するブラシは、犬の毛の長さや質感に合わせ、ピンブラシやスリッカーブラシ、コームなどから選びましょう。
シャンプーする
シャンプーをすると、体を綺麗にしつつ抜け毛も取り除けます。
毛穴に汚れが溜まっていると、抜け毛の原因にもなるため、シャンプーは換毛期だけではなく、1年を通しての抜け毛対策です。
シャンプーの前にブラッシングをして毛玉をほぐし、しっかりと地肌まで洗うと毛穴の汚れが綺麗に落ち、今後の抜け毛の予防になります。
ただし、シャンプー後は、皮膚トラブルの原因にもなるためしっかりと毛を乾かしましょう。
トリミングする
長毛種の犬種は、定期的にトリミング(サマーカット)をすることがオススメです。
抜け毛自体を少なくする効果はありませんが、トリミングをして毛を短くすると、ブラッシングやシャンプーがしやすくなります。
ただし、毛が短くなるため、皮膚に直接紫外線があたったり、ダニやノミに刺される可能性が高まります。
散歩に行く際には、紫外線の少ない時間帯に出る、犬用の日焼け止めを塗るなどの対策をしましょう。
犬用の服を着せる
抜け毛が落ちることを防ぐため、犬用の服を着せることは有効です。
抜け毛自体の量は減りませんが、抜け毛が床に落ちたり飛び散ることを防げます。
また、掃除が楽になる他、トリミングをした犬に服を着せると、紫外線対策やダニやノミ対策にもつながります。
ただし、服を嫌がる場合は無理に着せるとストレスになるため、嫌がらない犬に限ります。
抜け毛の掃除方法
換毛期には抜け毛が増え、掃除せずに放置すると家具や服に毛がついたままになり、ダニが繁殖してしまいます。
ここでは、換毛期の抜け毛を効率的に掃除する方法を紹介します。
「高いところから低いところへ」が基本
綿毛のような犬の抜け毛は、埃のように軽くて宙に舞いやすく、部屋の隅に溜まりやすい特徴があります。
そのため、掃除方法も埃掃除と同様に、部屋の隅から真ん中、高い箇所から低い箇所の順に掃除をします。
始めに棚の上やテーブルなどの高い位置からベッドの上やソファーの上を拭き取り、最後に床の順に掃除をしましょう。
また、部屋の真ん中から端に向けて掃除をすると、抜け毛は部屋の端に集まりやすい性質があるため、楽に掃除できます。
布製家具には粘着ローラー
カーペットやベッド、ソファーなどの布製家具の掃除には、粘着ローラー(コロコロクリーナー)がオススメです。
粘着ローラーを使用すると、抜け毛だけではなく、ダニやノミの温床になる埃の掃除もできるためです。
また、衣服の毛取りにも使えるため、慌ただしい朝の時間でもさっと掃除ができます。
特に抜け毛が気になる箇所がある際には、粘着ローラーで手軽に掃除をしましょう。
掃除機は最終手段
犬の抜け毛は人の毛と違ってフワフワしており、掃除機をかけると排気で舞い上がります。
また、掃除機のヘッドブラシに絡まりやすく、掃除機の吸い込みが悪くなる可能性があります。
そのため、掃除機をかける前にはペーパーモップや粘着ローラー(コロコロクリーナー)などで抜け毛を取り、仕上げとして掃除機をかけましょう。
まとめ
犬には年に春と秋の2回換毛期があり、抜け毛の量は住んでいる環境や犬種、個体次第でも差があります。
換毛期の抜け毛は正常であるため心配はいりません。
ブラッシングやシャンプーで対策をしながら、皮膚に異常がないかを確認しましょう。
皮膚に異常がみられるときは病気の可能性もあるため、早めに病院へ連れて行くことをおすすめします。
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