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2023.06.01
湿度が上がる季節の臭いを防ぐには?犬の汗や皮脂による悩み対策(消臭剤・除菌)
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犬と暮らしている飼い主の悩みの1つに、犬特有の臭いが挙げられます。犬にとっては、匂いは強いほど落ち着くものですが、飼い主からするとできるだけ匂いは排除したいものです。夏場は特に匂いが気になりますが、何か対策はあるのでしょうか。
本記事では、湿度が上がる季節における犬の匂いの対策方法と、便利なアイテムを紹介します。
湿度が上がる季節に強くなる犬の臭いとは
人も夏場は体臭が気になりやすくなりますが、犬の場合はどのような原因で匂いが強くなるのでしょうか。ここでは、いくつかの原因について解説します。
トイレ周りのアンモニア臭
犬のトイレをリビングや、人の動きが多い場所に設置している家庭は多いでしょう。すぐに糞尿を処理できるため便利ではありますが、夏場はトイレ周りの臭いが強まります。
夏場は気温が上がりやすく水分の蒸発が早くなります。その上、夏場は犬も暑さによって水分の摂取量が増えるため、トイレの回数が増えるでしょう。結果として、室内にアンモニア臭が充満してしまうのです。
トイプードルやパピヨンなどの毛の長い品種だと、尿が毛にかかってしまい、身体からアンモニア臭を発することもあります。
口臭や唾液臭
前述のように犬も暑くなると自然に水分を多く摂りますが、水を飲まない犬の場合、口腔内が乾燥することによって、匂いを強く感じやすくなります。
また、水分を摂取している場合でもパンティング(口呼吸)によって、いつもより多く呼吸することで、口腔内が乾燥してしまうケースもあります。
汗や皮脂による体毛の臭い
高温多湿の環境では、犬も汗をかきます。汗をかくことで体温を下げる人とは異なり、犬の場合、汗は体温調整よりもフェロモンの役割を担っています。犬独特の匂いはこのフェロモンによるもので、体温調整に関わる汗腺は肉球のみにしか存在していません。
高温多湿の夏場は、フェロモンの匂いが強くなり、汗や皮脂の蒸発がされなければ、より匂いは強まります。小型犬よりも、身体の大きい犬の場合は、身体の面積が大きい分、より匂いが気になってしまうでしょう。
布や家具に残る臭い
ソファーやカーペットなど、犬が身体をこすりつけるものには臭いが付着します。体臭だけでなく、よだれや散歩で付着した肉球の汚れなど、さまざまな匂いが布に染み込み、雑菌が繁殖します。
ブラッシングやシャンプーで犬を清潔にしても匂いが気になる場合は、室内の布類に匂いが付着している可能性もあるでしょう。
愛犬の体臭を防ぐ方法
犬にとって自身の強い体臭は落ち着くものですが、飼い主にとってはできるだけ抑えたいものでしょう。ここでは、愛犬の体臭を抑えるための方法をいくつかご紹介します。
定期的にシャンプーをする
犬の体臭対策として、最も有効な手段はシャンプーです。2週間〜1か月に1回を目安にシャンプーすることで、汗や皮脂を取り除き、毛玉予防もできます。シャンプー後は体臭が消え、しばらくはシャンプーの香りが残り続けるでしょう。
ただし、品種や個体によっては、シャンプーすることで皮膚にトラブルが発生する可能性もあります。愛犬に皮膚トラブルが多い場合は、シャンプーの素材や頻度などをかかりつけの獣医師に相談のうえでシャンプーをするようにしましょう。
ブラッシングをする
シャンプーだけでなく、ブラッシングもすることをおすすめします。頻度としては週に1〜2回行うようにしましょう。ブラッシングによって古い毛や汚れ、汗・皮脂を取り除き、臭いを抑えられます。ブラッシングの刺激によってマッサージ効果や血行が促進され、新陳代謝を促す効果も期待できるでしょう。
他にもブラッシングは、抜け毛の飛散防止や病気の早期発見、コミュニケーションなど多くの効果があります。夏だけに限らず、ブラッシングを習慣として取り入れてもよいでしょう。
ウェットシートで体を拭く
犬がシャンプーを嫌う場合や、シャンプーの時間が取れない場合は、身体をウェットシートで拭くだけでも臭いを抑えられます。
また、シーズーやマルチーズなどの短頭種は、涙や唾液・食べ残しが毛に残りやすく雑菌が増殖しやすいといえます。顔にシワのあるパグやフレンチブルドッグなどは、シワの間に汚れが入り込むことで、汚れが蓄積されるため、毎日顔のシワの間までウェットシートで拭いてあげましょう。
顔回りの毛が気になる場合は、目の周りや口元を短くカットすることでも、臭いは予防できます。
歯磨きを欠かさない
口臭を予防するためには、歯ブラシや歯ブラシシートを利用して、毎日歯磨きするようにしましょう。歯磨きが嫌いな犬でも、デンタルガムやデンタルトイ、デンタルスプレーなどを利用することで、楽しみながら歯垢を除去できます。
歯垢は1週間残り続けると歯石になってしまいます。歯肉炎や歯周病を防ぐためにも、デンタルアイテムを取り入れて歯磨きの習慣をつけておきましょう。
室内の臭いを防ぐ方法
犬の体臭ではなく、リビングやソファーの臭いが気になる場合は、以下の方法が効果的です。素材や洗濯の可否によって検討しましょう。
布類を洗濯する
布類は臭いを吸収・蓄積しやすく、使用頻度の多いものほど臭いが気になるでしょう。カーテンやカーペット、ラグなど、大きいものほど臭いは移りやすいため、可能であれば毎月洗濯する方が臭い・汚れを防止できます。
ソファーは洗えないため、カバーをかけてソファーに直接犬が触れないようにしましょう。汚れてしまってもカバーだけを洗えば、臭いと汚れを取り除けます。
エアコンや空気清浄機を使う
犬の臭いを軽減させる方法としては、室内の空気を循環させることが重要です。初夏の過ごしやすい気温であれば、窓を開けて室内の臭いを出し、新鮮な空気を外から取り入れるとよいのですが、猛暑日に窓を開けることは難しいでしょう。
そういったときは、エアコンの利用がおすすめです。エアコンは室内の温度を調整するだけでなく、湿度調整や空気を循環させる機能も搭載しています。ペットに直接風が当たらないようにしておけば、快適な室温を保ち、臭いも取り除けます。
扇風機で過ごす場合は、空気清浄機で臭いを取り除きましょう。臭いだけでなく、ホコリや花粉、ウイルスも除去されるため、アレルギーの予防にも役立ちます。
換気かエアコン、空気清浄機かは、犬がどこで過ごしているかによって異なります。うまく空気を循環させて臭いを防ぎましょう。
消臭スプレーや消臭シートで掃除する
洗濯できない布製品の場合は、消臭スプレーを利用しましょう。消臭スプレーはさまざまなものが販売されています。ペットを飼っている家庭向けのものや天然由来成分で作られた商品を選ぶようにしましょう。犬が舐めてしまっても問題のない商品を選ぶことが重要です。
また、犬は人よりも嗅覚が優れています。香りがついた商品よりは香りを抑えた商品や無香料のものの方が、犬への刺激は少ないでしょう。
トイレ周りや粗相をしてしまった場合は、消臭スプレーと消臭シートを利用して念入りに拭き取ります。拭き残しがあると雑菌が繁殖し、臭いの元になってしまうためです。日頃のトイレ掃除でも消臭シートを利用し、トイレ周辺の壁や床などをしっかりと拭き取ることで、トイレ周りの臭いは軽減できるでしょう。
消臭剤を設置する
臭いの発生源が不明の場合、臭いが部屋全体に染みついている可能性があります。そのようなときは、置き型の消臭剤を利用して、臭いを軽減させましょう。
犬が誤飲してしまわないよう、届かない位置に設置します。消臭スプレーと同様、香りを抑えたものがおすすめです。
まとめ
愛犬の体臭や口臭は飼い主が手入れすることで、ある程度防ぐことは可能です。
シャンプーやブラッシング、歯ブラシなどは、臭いを軽減させるだけでなく、犬とのコミュニケーションや病気の早期発見などのメリットがあります。夏だけでなく、日頃からしっかりと手入れを行うようにしましょう。
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