【犬種辞典】グレートデーン｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

グレートデーンは、「犬の中のアポロ神」と呼ばれるほど、堂々として威厳がある犬種として知られています。
世界有数の超大型犬であり、均整のとれたたくましい体つきをしています。
一方で性格は、とても温和で従順です。
今回はグレートデーンの特徴や性格、飼い方のポイントと注意点をご紹介します。
グレートデーンに興味がある方や飼いたいと考えている方は、ぜひ今回の記事でグレートデーンの知識を深めましょう。

グレートデーンの基本情報　

グレートデーンは、長い間人間と共に暮らしてきました。
たくましく大きな外見ながら「優しい巨人」と呼ばれるように、温和な性格をしています。
グレートデーンの特徴や歴史について詳しくご紹介します。

グレートデーンのルーツ・歴史　

グレートデーンは、1880年にドイツで正式に登録されました。
マスティフが祖先といわれ、アイリッシュ・ウルフハウンドやグレイハウンドなどの血統を持つ犬種と掛け合わせて、生まれてきたと推測されています。
元々は、イノシシの狩猟犬として生活してきました。
英語名は「大きなデンマーク犬」という直訳になり、原産国であるドイツでは「ドイチェン・ドッゲ」＝「ドイツの犬」と呼ばれています。

グレートデーンのサイズ・体重・寿命　

グレートデーンの平均的な体高は70～80cm、体重は45～55kgと超大型犬です。
筋肉質で引き締まった体と長い首を持ち、均整のとれた正方形に近い体型です。
頭部はやや大きく垂れ耳が特徴で、大きめの歩幅で歩く姿は堂々としています。
平均寿命は7〜10年とされています。

グレートデーンの毛色　

グレートデーンの毛色は、5色が認められています。
ブラック・フォーン・ブルー・ブリンドル・ハールクインです。
被毛は細かい短毛で、柔らかくなめらかで光沢があります。
シングルコートのため、体のラインがくっきりと見え、引き締まった美しい体のラインをしています。

グレートデーンの子犬値段相場　

グレートデーンの子犬の相場は、39〜45万円程度です。
毛色や年齢で価格の変動はありますが、市場への流通が少ないため高価となる傾向があります。
若い年齢ほど高くなるケースが多く、血統や大きさも価格に影響します。

グレートデーンの性格　　

グレートデーンは、体も大きく強そうな風格ながら、とても友好的な性格です。
とてもやんちゃでひょうきんな一面があります。
従順で辛抱強く、自分より小さな犬や子どもと上手に仲良く遊べます。
寂しがりやで、家族と過ごすことが大好きです。
服従心があり、物覚えがよいため、小さいときからしつけをきちんとするとよいでしょう。

グレートデーンの飼い方のポイント　

グレートデーンは体格が大きいため、たくさんの運動が必要です。
室内のみでは運動量が不足してしまいます。
1日2回、1時間以上外で散歩をして、運動をさせましょう。
力が強いため、飼い主には散歩や運動のときに制御をする体力が求められます。
グレートデーンは被毛が短く、シングルコートで抜け毛は少なめです。
毎日のお手入れとして、固くし絞ったタオルで全身を優しく拭いてあげましょう。
柔らかい獣毛のブラシでのブラッシングや爪切りも定期的に行います。

グレートデーンを飼う際の注意点　

超大型犬のグレートデーンを飼うためには、十分な飼育スペースを用意することが必要です。
室内で穏やかに過ごせますが、狭すぎるとストレスになったり、安眠できなかったりするため、広い寝床を用意します。
家族が1人増えると想定し、飼育費用には余裕を持っておきましょう。
食費や医療費は小型犬の10倍以上が見込まれます。
また、胸が深い犬種であり、胃捻転や胃拡張が起きやすいとされています。
食後は休ませるようにし、すぐの運動は避けましょう。
気分を悪くしていないか、前の食事の様子と比べて変わったことはないか気を付けます。

まとめ

グレートデーンは大変人懐っこく、穏やかな性格でとてもしつけがしやすい犬種です。
大きな体のグレートデーンには、余裕のあるスペースと運動量を確保してあげることが不可欠です。
特徴をよく理解して、グレートデーンと楽しく快適な毎日を過ごしましょう。