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- 犬の離乳食に関して時期やつくり方を解説 新しい家族のために!犬の離乳食のススメ
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犬に限らず哺乳類は、生まれてから母親の母乳で育ちます。その後、固形食を食べるために離乳食を食べ始めますが、飼育されている犬の場合は、タイミングも食事内容も飼い主次第です。
本記事では、犬の離乳食の目的や食べさせる時期、作り方について解説します。犬の離乳食について知りたい方は、ぜひ、本記事を参考にしてください。
離乳食の目的
離乳食とは、子犬が母乳やミルクなどの液状中心の食事から固形食へと徐々に移行するための食事です。
本来であれば、母犬が自分の胃で消化された食事を子犬に与えることで離乳を始めますが、人に飼われている犬の場合は、子犬用の離乳食を飼い主が用意してあげなければなりません。
難しく考えてしまいがちですが、市販の離乳食も販売されているため、上手く活用しながら犬の離乳期をサポートしてあげましょう。
離乳食に切り替えるタイミング
子犬の離乳食を開始するタイミングは、一般的に生後3~4週間といわれています。子犬次第で個体差があるため、目安としては、乳歯が生え始めたタイミングと覚えておくとよいでしょう。
離乳食開始後は、以下のスケジュールで進めていきます。
離乳食初期(生後3週間~)|舐めて飲み込む練習
離乳食開始直後は、離乳食を食べるというよりも、舐めて飲み込むことが目標です。与える離乳食は手作りでも、市販のものでも構いませんが、手間がかからず、栄養バランスに配慮されている市販の離乳食を使う方が飼い主への負担は少ないでしょう。
1から離乳食を手作りするなら、栄養バランスやたんぱく質の量を計算して作る必要があります。人と同じく、犬にとってもたんぱく質はエネルギーを作るために欠かせない栄養素ですが、離乳食初期にたんぱく質を過剰に摂取すると、消化する際に肝臓や腎臓に負担がかかりすぎてしまいます。
消化器官に負担がかかりすぎないよう、徐々にたんぱく質を増やすことが重要です。
離乳食中期・後期(生後7週間~)|噛んで飲み込む練習
離乳食に慣れ、舐めるのが上手になったのであれば、次は噛んで飲み込む練習を始めます。サラサラの液状だった離乳食をドロドロのペースト状のものに変え、問題がなく食べられるようなら、ふやかしたドライフードを少しずつ混ぜこみます。徐々にふやかしたドライフードの量を増やし、離乳食卒業を目指しましょう。
離乳食中期・後期になれば、粉ミルクは卒業しても構いません。離乳食を嫌がる場合や、栄養を多く与えたい時にだけ、ふやかしたドライフードにふりかけて使用するようにしましょう。
離乳食の作り方3つ
離乳食は、市販のものを利用する方法や、手作りする方法があります。手作りといっても、ドライフードをふやかすだけの簡単なものや、野菜や肉などの栄養バランスを考えながら1から作る方法もあります。
どの離乳食が優れているという訳でもないため、与えやすい離乳食を選びましょう。
市販の離乳食を使うとき
市販で販売されている離乳食には、ペーストタイプと、粉末タイプの2種類があり、離乳食初期に役立ちます。
ペーストタイプはそのまま与えても、ミルクと混ぜて与える方法でも構いません。粉末タイプは、ぬるま湯で食べやすい固さになるように、水分量を調整しましょう。
ただし、粉末タイプは、子犬でも好みが分かれます。粉末タイプでは、いまいち食べてくれない子犬でも、ペーストタイプにすると食べることは少なくありません。子犬の好みに合わせてどちらのタイプにするか検討しましょう。
ドライフードで作るとき
離乳食は、子犬用のドライフードを30~40℃のぬるま湯でふやかしたものでも構いません。ドライフードが水分を十分に吸い込むまで放置しておき、手やスプーンですりつぶしましょう。
離乳食初期はべちゃべちゃになるまですり潰し、離乳食中期〜後期は少し形が残るように潰します。食いつきが悪い時は、ぬるま湯の代わりに犬用のミルクでふやかしてもよいでしょう。
手作りするとき
1から手作りする場合は、「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」の栄養バランスが整ったメニューを作る必要があります。離乳食初期に手作りごはんを与えることは問題ありませんが、犬に関する栄養学の知識がなければおすすめはできません。
離乳期は犬にとって今後の体を作るための重要な期間です。あくまで主食は子犬用フードとし、おやつやトッピングとして手作りごはんを与えるようにしましょう。
手作りごはんを作る際は、鶏肉や馬肉などの肉類、小松菜やかぼちゃなどの野菜と一緒に必ず火をとおします。犬に与えてはいけないチョコレートや玉ねぎなどが混入することのないように注意しましょう。
離乳食の与え方と適量
離乳食を与える量は、子犬がどのようなサイズに成長するかで異なります。市販の離乳食なら、給餌量がパッケージに記載されているため、記載通りに与えましょう。
この章では、離乳食の与え方について解説します。
離乳食を与える回数
離乳食初期は1日4回、離乳食に慣れ始めた離乳食中期~後期からは、1日3回を目安に与えましょう。
最初は通常の哺乳と並行して離乳食を与え、離乳食も食事の一部であることを覚えさせます。離乳食に口をつけ始めたら、徐々に離乳食の回数を増やしましょう。
離乳食の適量
子犬の食欲は一定ではなく、よく食べる日もあれば、あまり食べない日もあるでしょう。特に、夏場は暑さで食欲が落ちやすいため、食の進みが遅くなります。飼い主としては食べないことに焦りを抱いてしまいますが、無理矢理食べさせる必要はなく、食べられる分だけ口にすれば問題はありません。
夏は食欲が落ちる一方で、冬は寒さを防ぐために、食べることで体温を保とうとする傾向があります。給餌量よりも多く欲しがることがあれば、少し多く用意しても問題はありません。給餌量に縛られ過ぎず、子犬に合わせて柔軟に対応してあげましょう。
給餌量の目安はルート(√)付の電卓があれば、以下の計算方法ですぐに計算できます。
子犬の体重 × 3
1の答えにルート(√)を2回
2の答え × 20
3の答え × 3.0 =カロリー量
4のカロリー量 ÷ ドッグフード100gのカロリー × 100
離乳食初期の目安としては、超小型犬であるチワワで20g、大型犬のラブラドールであれば130gを目安に与えましょう。
離乳食を与えるときの注意点
離乳食は固形食へ移行するための食事です。離乳食の準備や子犬の体調管理など、飼い主にとって離乳期は手間のかかる時期ですが、以下の点に注意しながら進めましょう。
徐々に移行する
離乳食は子犬にとってミルク以外で初めて口にする食べ物です。戸惑いや警戒心から中々食べてくれないことも多くあるでしょう。
食べない場合は、スプーンで少量をすくって口に運んであげたり、飼い主の指に少しつけて舐めさせたりすることで、少しずつ与えます。子犬が自分から進んで食べるようになれば、浅めのお皿に離乳食を用意してあげると、自分でも食べやすくなります。
排便をチェックする
子犬の中には離乳食が合わず、下痢や便秘・体のかゆみなどの症状が現れる可能性があります。離乳期は特に胃腸や体調の変化に注意して観察するようにしましょう。
その日何を、どの程度食べたか、排泄はあったかなどをメモしておくと、動物病院の受診時に役立ちます。
人間用のものを代用しない
犬は雑食性であるため、犬用の食事以外も口にします。しかし、犬にとって人間用の食事は適しているとはいえません。人間用の離乳食や粉ミルクなども食べる可能性はありますが、人に必要な栄養素と犬に必要な栄養素は異なります。犬には犬用の離乳食を必ず用意し、牛乳を離乳食に使用することは避けた方が無難です。
牛乳を飲むと甘みを感じますが、犬の場合、甘みの元である乳糖を、体内で上手く消化できません。子犬には子犬用の粉ミルクを用意して与えるようにしましょう。
まとめ
子犬のお世話は、手がかかるものです。ましてや、初めて犬を飼う人や、子犬の世話に慣れていない人にとっては、分からないことが多くあります。
無理に離乳食を手作りする必要はないため、市販の離乳食を存分に利用し、不安なことがあればペットショップ店員や獣医師に相談しましょう。
子犬の世話は大変ですが、可愛い子犬時代を存分に可愛がってください。
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