【猫辞典】メインクーン｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

「ジェントル・ジャイアント（穏やかなる巨人）」とも呼ばれるメインクーンは、家で飼育する猫では最大サイズとして知られています。
その人懐っこさや立派な体格から、多くの世代に愛され、子どものいる家庭や多頭飼いの家庭にぴったりです。
この記事では、メインクーンのルーツや特徴、飼う際のポイントについてご紹介します。

メインクーンの基本情報　

メインクーンの名前は知っていても、そのルーツやサイズなどについて知らない方も少なくありません。
最初に、メインクーンの基本情報をご紹介します。

メインクーンのルーツ・歴史　

「メインクーン」の名前の由来は諸説ありますが、アメリカ北東部のメイン州で誕生したためといわれています。
メインクーンのルーツは、ヨーロッパから来た船に乗っていた長毛猫がアメリカ先住猫と交配し、自然発生した説が有力です。
その大きな体格や立派な被毛は北アメリカの厳しい寒さに適応するためともいわれています。

メインクーンのサイズ・体重・寿命　

メインクーンの最大の特徴といえば、やはりその立派な体格です。
胴が長く、手足も太くガッシリとしています。
体長はオス・メス共に約1m（鼻先からしっぽの先までの長さ）ほどに成長します。
体重はオスが6〜8kg、メスが4〜6kgです。
平均寿命は11〜14年前後で、一般的な猫の寿命よりはやや短めです。

メインクーンの毛色　

メインクーンのもうひとつの特徴は、長いふさふさとした光沢のある豊かな被毛です。
メインクーンにはバリエーション豊かな毛色や毛柄が現れることで有名です。
代表的な色は黒・白・青・赤・クリーム・シルバーで、それ以外にもバイカラーやキャリコ（三毛）などが認められています。
種類の豊富さも、世界中の愛猫家から人気を得ている大きな理由でしょう。

メインクーンの子猫値段相場　

メインクーンの子猫の迎え入れ方にはさまざまな方法があります。
ペットショップで購入するときの値段相場は15万円～30万円位、ブリーダーやキャッテリーでは13万円～50万円位です。
どちらも一般的な猫と比べて1万円程度高く、毛色や季節、血統などでも変動します。

メインクーンの性格　

「ジェントル・ジャイアント」の別名で長年親しまれていることから、メインクーンがおっとりと優しい性格であることがうかがえます。
協調性や環境適応能力が非常に優れ、子どもやお年寄り、他のペットとも仲良く過ごせます。
人間の言葉が理解できるといわれるほど頭がよいとされ、飼い主に忠実でしつけやすいことも特長です。
もともとネズミを追うワーキングキャットだったため、ハンター気質から好奇心旺盛で活発な一面があります。

メインクーンの飼い方のポイント　

メインクーンは運動量が多く、遊ぶことが大好きな猫です。
1日に最低5～10分以上は一緒に遊ぶ時間をつくりましょう。
また、抜け毛が多く、毛玉や毛絡みができやすいため、毎日のブラッシングが大切です。
猫を観察しながら愛でる時間として、毎日の丁寧なブラッシングでコミュニケーションをとります。
長毛ゆえに毛づくろいで毛を大量に飲み込む傾向があり、毛玉に配慮したフードを与えることもおすすめです。

メインクーンを飼う際の注意点　

大きな体格に合った、十分なスペースを用意してあげる必要があります。
移動や病院受診の際に使うケージは、高さのある大きなサイズを準備しましょう。
思いっきり運動するために、キャットタワーの設置や、高低差を利用した家具の配置などの工夫をおすすめします。
メインクーンは、成猫になるまでの期間が1～3年と他の猫に比べて長い猫種です。
そのため、年齢と目的に合ったフードを与えることが大切です。

まとめ

人懐っこく優しいメインクーンは、一緒にいるだけでホッとする時間を過ごせます。
メインクーンの特徴や飼い方のポイントがライフスタイルに合えば、家族として迎え入れることを考えてみてはいかがでしょうか。