2024.07.23

犬のシャンプーの頻度は?犬種や年齢別のシャンプーのポイントや注意点も解説します!

犬のシャンプーの頻度は?犬種や年齢別のシャンプーのポイントや注意点も解説します!

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    「犬にシャンプーをしたいけど、頻度や注意点が分からない」そのように考えたことはないでしょうか。
    この記事では、犬のシャンプー頻度や犬種・年齢別に応じた、ポイントや注意点に関してお伝えします。

    成長別のシャンプーの頻度 

    犬の成長段階に合わせて、自分でもシャンプーをやってみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    ここでは犬を子犬・成犬・老犬3つの段階に分けてご紹介します。

    子犬の場合 

    生後2〜3か月の子犬の多くは予防接種が未接種で、体力も十分ではないため、シャンプーは控えましょう。
    生後間もない段階で体が汚れてしまった場合は、汚れた部分のみ洗ったり濡れタオルで全身を拭いたりして汚れを落とします。
    生後4か月以降で最後のワクチン接種から2週間以上経過している場合は、シャンプーの範囲を全身にしても問題ありません。

    成犬の場合 

    成犬のシャンプー頻度は月に1〜2回程度が基本です。
    犬の被毛が長毛か短毛か、汚れ具合や皮膚疾患の有無などに応じて、シャンプーの頻度は変わります。
    シャンプーを頻繁に行うと過剰に皮脂を洗い流してしまい、細菌・アレルギーなどから肌を守るバリア機能が低下します。
    肌バリアが低下することでさまざまな病気にかかりやすくなり、フケの発生や乾燥しやすくなる可能性が高まるため、注意しましょう。

    老犬の場合 

    体力が衰えてくる老犬はシャンプーが負担になるため、体調に合わせてシャンプーの頻度を考慮しましょう。
    シャンプーで体が濡れ、ドライヤーで乾かす一連の流れには急激な温度変化が伴うため、体力を消耗します。
    そこまで体が汚れていない場合や、体調が優れない時は無理にシャンプーをせず、濡れタオルやシャンプータオルなどで優しく拭くだけでも問題ありません。
    老犬のシャンプー頻度は2カ月に1回程度を目安としましょう。

    犬種別のシャンプーのポイント 

    シャンプーのポイントは犬種に応じて違います。
    たとえば長毛種の場合は、毛玉になりやすいため、ブラシを駆使し丁寧に乾かします。
    短毛種の場合は、皮膚の状況を考慮しシャンプーの頻度を減らす工夫が必要です。
    以下では犬種別におけるシャンプーのポイントをご紹介します。

    長毛の犬種 

    マルチーズやゴールデンレトリバーなどが長毛種に該当します。
    長毛種は長い毛にちりやほこりなどの汚れが絡みやすいため、日頃のケアだけで汚れを落とし切ることは難しいでしょう。
    乾かす際は長い毛が絡まり毛玉にもなりやすいため、ブラシを使いながら丁寧に乾かします。
    乾いた後も丁寧にブラッシングをすることで、毛が縮れてしまったり毛玉になったりすることを未然に防げ、綺麗に仕上がります。

    短毛の犬種 

    ミニチュアダックスフンドやチワワなどが短毛種に該当します。
    短毛種は皮膚を守る毛が極端に短いため、皮膚トラブルは長毛種よりも発生しやすい傾向があります。
    皮膚を保湿・保護する成分が配合されているシャンプーや、刺激が少ないシャンプー剤を選びましょう。
    皮膚の状況を考慮しつつ、シャンプーの頻度やシャンプー剤の選択が大切です。
    短毛種はシャンプー後、ドライヤーを使わずタオルドライと自然乾燥でも問題ありません。

    ダブルコートの犬種 

    柴犬やコーギーなどの犬種はダブルコートに該当します。
    ダブルコートの犬はシャンプー前にブラッシングをすることで、不要なアンダーコートの除去が可能です。
    アンダーコートを除去することで、シャンプーの泡が毛の根本まで届きます。
    また、被毛をしっかり濡らすことでも、泡が皮膚や毛の隅々まで届きやすくなり、汚れをかき出せます。

    短頭の犬種 

    パグやブルドッグなど比較的鼻が低い犬は短頭種に該当します。
    皮脂の分泌量も多く、汚れが溜まりやすいため、シャンプーの頻度は高めです。
    特に顔周りには非常にしわが多く、汚れが溜まります。
    短頭種は鼻が低く水を嫌がる傾向が強いため、無理に顔回りを洗うことはせず、タオル・スポンジ・ガーゼなどにお湯を含ませ、優しくケアすることもおすすめです。

    乾燥肌や脂漏症になりやすい犬種 

    乾燥肌・脂漏症を発症しやすい犬種は、使うシャンプーの種類を気にかけましょう。
    乾燥でフケができやすい場合は、乾燥肌用のシャンプーを使います。
    肌が脂でベトベトしやすい場合は、脂漏症専用の薬用シャンプーがおすすめです。
    肌の状態に合わせたシャンプーを使うことで、肌トラブルの緩和もしくは症状の改善につながる可能性もあります。
    肌の状態がよくならない場合や、症状が悪化する場合は、獣医師に相談しましょう。

    シャンプーの注意点 

    シャンプーの注意点を知ることで、安全にシャンプーが行えます。
    ここではシャンプーをする際の注意点を4つご紹介します。

    お湯の温度は37~38度 

    お湯の温度は37〜38度に設定し、人肌よりも少し暖かい程度が目安です。
    犬は汗をかかないため、お湯の温度が高すぎると体内に熱がこもり、熱中症になる可能性があります。
    特に皮膚が弱い犬は、人間よりも温度に対して敏感に反応します。
    人間にとって少しぬるく感じる程度の温度が、犬にとっては快適です。
    寒さが厳しい冬場は温度を1度高く設定したり、妊娠中で体温が上がる場合は温度を1度低く設定したりと、状況に応じてこまめな温度設定を心がけましょう。

    犬の皮膚はデリケート 

    犬の皮膚は人間と比べて非常にデリケートです。
    デリケートな理由は以下3点によるものです。

    ・犬の皮膚の厚みは人間の皮膚の約2~3割しかない
    ・屋外で飼育している犬は、紫外線によるダメージを常に受けている
    ・健康な皮膚を作るためのビタミンA・ビタミンC・ビタミンB群が不足しがち

    デリケートな皮膚に乾燥は大敵のため、シャンプー後は保湿効果の高いトリートメントを塗布し、保湿をしましょう。

    嫌がる時は無理をしない 

    犬がシャンプーを嫌がる場合は、無理にシャンプーを行わないようにしましょう。
    一方的に体を押さえたりシャワーのお湯をかけたりすることで、犬はシャワーを嫌なものや不快なものと感じ、大きなストレスを受けます。
    犬が嫌がる場合はシャンプーの日時を改めたり、洗い流し不要なシャンプーを使ったりしましょう。
    嫌がる時は無理をせず、根気強く何度も慣れるまで繰り返しシャンプーを行うことで、嫌がることを減らせます。

    入浴も効果的 

    水を怖がらない犬はシャンプーだけでなく、入浴することもおすすめです。
    体をお湯に浸けることで、皮膚の汚れをしっかり落とせます。
    さらに入浴は血行促進につながり、代謝を高めたり、リラックスしたりする効果を得られます。
    入浴する場合は、犬の体をゆっくり丁寧にマッサージすることで老廃物が流れやすくなるため、犬の健康維持にもよい影響を与えるでしょう。

    まとめ

    ここまで犬のシャンプー頻度についてご紹介してきました。
    全体をとおして大切にすることは、犬に合わせてシャンプー頻度を変えることです。
    子犬・成犬・老犬の成長段階や、長毛種・短毛種・ダブルコート・短頭種・乾燥肌や脂漏症など、犬の特性への理解が重要です。
    犬も飼い主も両方が気持ちよくシャンプーをできるように、本記事を参考にしながら最適な方法を見つけましょう。

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