2023.06.05

猫が喜ぶおやつとは?4つのタイプや与えるときのチェックポイントを解説

猫が喜ぶおやつとは?4つのタイプや与えるときのチェックポイントを解説

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    猫に与えるおやつにはさまざまな種類があります。種類も多く、どれを選べばよいのかを悩んでしまう飼い主さんは多くいるでしょう。
    本記事では、おやつの主なタイプと、おやつでできるケア、選ぶ際に気をつけることなどを解説します。

    猫のおやつ4タイプ 

    店舗やインターネットなどで手に入りやすい、代表的なおやつ4種をご紹介します。
    愛猫のためにも、目的や好みに合ったものを上手く選んであげましょう。

    タイプ①ドライ|量が調節しやすい

    ドライタイプは、表面が乾燥していて、食べるとカリカリとした触感のものを指します。

    粒形やクッキータイプがあり、乾燥しているので飼い主の手から直接与えられます。
    1粒から与えられ、量が調節できるため、カロリー調節のしやすさが魅力です。
    小分けに包装されている商品が多く、使う分だけ開封すればよいので、保存にも便利です。いくつかストックしておくとよいでしょう。

    タイプ②ウェット・ペースト|水分補給もできる

    ウェットやペースト商品は、水分補給できることが大きなメリットで、特に猫が普段からあまり水をあまり飲まない場合には大変助かるものです。

    種類も多く、食いつきのよさでは抜群なおやつの1つです。袋から手に持って直接あげられる形態の商品はコミュニケーションにも役立ちます。
    噛む力が弱い子猫や、歯が弱い猫、高齢の猫にも上手く与えてあげるとよいでしょう。
    開封すると保存がきかないため、使い切るか冷蔵庫で保管の上で早めに与えます。

    タイプ③フリーズドライ|栄養価が高い

    フリーズドライは肉や魚の水分を昇華・乾燥させて作られます。素材がそのまま加工されているため、栄養価の高さが特徴です。
    添加物をほとんど使用していないものが多く、少しの量で高い栄養が摂れる点で優れます。ただし、与え過ぎて栄養過多にならないようにしましょう。
    水でふやかしたり、細かくちぎって主食にふりかけたりと、さまざまな食べ方が可能で、普段の食事に変化をつけることもできます。
    鰹節や煮干しは猫用でも塩分が高いため、与える際はごく少量にします。

    タイプ④ジャーキー|噛み応えがある

    ジャーキーとは、牛や鶏肉、鮭などを乾燥させたものです。
    噛み応えがある分、胃腸が弱いと消化不良を起こしたり、喉につまったりする危険があります。小さくちぎって与えるなどの工夫が必要です。また、歯が弱い猫や高齢猫、子猫には避けた方がよいでしょう。
    開封後は密閉しておけば保存がきくため、使い切る必要はありません。
    ジャーキーに限りませんが、人間用のものを猫に与えることはやめましょう。人間用は塩分が高く、猫の健康を損なう恐れがあります。

    猫のおやつでできるケア 

    猫のおやつには、健康維持に役立つ商品があります。体調や、気になる点に合ったおやつを取り入れてみてもよいでしょう。
    ここでは、おやつでできる、猫のケアについて解説します。

    毛玉を抑える

    毛づくろいで飲み込んでしまった毛は、「毛玉」となり体内に蓄積されます。便と排出される毛玉はわずかで、猫は毛玉の多くを口から吐き出します。
    ただし、毛玉を吐く行為は猫の体にとって大きな負担です。便と一緒にスムーズに毛玉を排出できることが望ましいといえます。
    猫に毛玉ケアタイプのおやつを与えることで、食物繊維の働きで便と一緒に毛玉が排出されるように促せるでしょう。

    口腔内をきれいにする

    猫は人と同じように、口腔内の衛生が健康に影響します。
    歯垢や歯石、口臭をケアするには歯磨きの習慣をつけることが重要です。とはいえ、歯磨きを嫌がる猫は多く、慣れさせるには時間がかかります。

    そのような場合、デンタルケア用のおやつがおすすめです。噛むことで歯垢の沈着をおさえ、唾液の分泌を促します。噛まなければ効果はないため、丸飲みしないよう飼い主はしっかり見守ることが大切です。
    ただし、デンタルケア用のおやつはあくまでも補助です。上手に利用しながら、同時に歯磨きの習慣も身につけさせることをおすすめします。

    ストレスを発散する

    またたびには、猫をリラックスさせたり陶酔状態を引き起こす成分が含まれています。
    市販の商品は粉末タイプが多く、与えすぎると呼吸困難や麻痺などの危険を伴うことが考えられます。子猫には成長を防げることがあるので与えない方がよいでしょう。
    またたびの粉末入りのおやつは、またたびの量に不安がある際の様子見におすすめです。ただし、おやつとはいえ、様子を見守りながら適量を与えることが大切です。

    腎臓を健康に保つ

    腎臓病は猫にとってリスクが高い病の1つです。
    腎臓の健康維持を目的にしたおやつは、たんぱく質やリン、ナトリウムなどの分量が控え目に調整され、腎臓に不安がある猫に与えやすいものです。与える前に獣医師に相談しておくとより安全といえます。
    万が一腎臓病と診断された場合でも、必ずしもおやつがすべて禁止になるわけではありません。医師と相談しつつ、腎臓に配慮されたおやつを適切な量だけ与えるとよいでしょう。

    猫のおやつを選ぶときの注意点

    おやつを選ぶ際の注意点はいくつかありますが、対象年齢、カロリー、原材料をチェックして選びましょう。パッケージに記載されている内容をよく見ての購入が大切です。
    ここでは、それぞれについてどのような観点でチェックすればよいのかを解説します。愛猫の健康のため、できるだけ体によいものを選びましょう。

    カロリーと対象年齢をチェックする

    子猫と成猫、シニア猫では必要とするカロリーや、必要な栄養バランスは変わるため、対象年齢に合わせたおやつを選ぶことが大切です。
    適量は、体重や運動量によっても変わります。少ない運動量で必要以上のカロリーを摂取すれば肥満の可能性が高くなるでしょう。
    おやつで摂取するカロリーは、一日に必要なカロリーの20%以内までといわれます。仮に一日に200kcal必要な猫の場合、おやつでは20%の40kcalまでと計算できます。

    原材料をチェックする

    パッケージには、使用された原材料を重量順に、添加物も含めすべて記載する決まりがあります。
    原材料はできるだけ添加物が少なく、シンプルな商品がおすすめです。例えば着色料は、見た目の色合いだけで、猫にとって必要ないものです。
    食物アレルギーに配慮したグレインフリーのおやつが数多く販売されるようになりましたが、皮膚炎・下痢・嘔吐などのアレルギー症状が現れたときは、必ず獣医師に相談しましょう。

    まとめ

    猫にとっては主食がもっとも大切です。一方、おやつはコミュニケーションツールやご褒美としてだけでなく、水分補給や各種ケアにと、さまざまな場面で活用できるものです。

    愛猫にとって最適なおやつ選びのために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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