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2024.07.11
犬にほうれん草を与えてよい?与えるときの注意点を解説
CONTENTS
犬の健康のためにほうれん草を与えてよいのか、与える場合の注意点があるか知りたい飼い主は多いでしょう。
今回はほうれん草の栄養素や、与える場合の目安や注意点を詳しく解説します。
犬にほうれん草は与えてもよい
ほうれん草は犬の身体に有害な成分は含まれていないため、犬へ与えても問題ありません。
ほうれん草にはビタミンや鉄分など豊富な栄養素が含まれているため、犬の健康増進に役立ちます。
ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれており、シュウ酸とカルシウムが結合すると尿路結石になる可能性があります。
そのため、犬へほうれん草を与える場合は、与える量に注意しましょう。
犬にほうれん草を与える量の目安
ほうれん草はビタミンや鉄分など豊富な栄養素が含まれる一方、多量に与えてしまうと尿路結石の発症リスクが高まります。
犬へほうれん草を与える場合は以下の量を目安に与えましょう。
なお、あくまでも目安であり、犬の体格や運動量で差異は生じます。
・超小型犬(体重4kg未満)5g~25g
・小型犬(体重10kg以下)25g~50g
・中型犬(体重25kg未満)50g~90g
・大型犬(体重25kg以上)90g~140g
犬にほうれん草を食べさせるときの注意点
犬へほうれん草を与える場合の注意点は以下のとおりです。
・茹でて与える
・尿路結石を患っている犬・アレルギーの疑いがある犬には与えない
・塩が含まれていないかを確認する
茹でて与える
犬へほうれん草を与える場合、必ず茹でたものを与えましょう。
茹でることでほうれん草に含まれるシュウ酸を減らせます。
電子レンジで加熱してから水にさらす処理方法でもシュウ酸を減らせますが、茹でた時と比べるとシュウ酸を減らせません。
そのため、犬にほうれん草を与える場合は茹でたものを与えましょう。
さらに犬が消化しやすいように細かく刻んでから与えることもおすすめです。
尿路結石を患っている犬・アレルギーの疑いがある犬には与えない
ほうれん草には尿路結石の発症原因であるシュウ酸が含まれているため、尿路結石を患っている犬へ与えることは控えましょう。
尿路結石を患っている場合、尿を排出できなくなるリスクが高まります。
また、ほうれん草は少量ながらたんぱく質を含む野菜です。
アレルギーは体内の免疫機能がたんぱく質に対して過剰に反応して起こるため、アレルギーを発症する可能性があります。
はじめてほうれん草を与える際は少量ずつ与え、体調に変化がないかを確認しましょう。
塩が含まれないかを確認する
冷凍加工されたほうれん草には製造過程で塩が添加されている商品もあります。
添加された塩は人間にとって無害でも、犬にとっては塩分の摂り過ぎです。
塩分過多は心臓に負担がかかり、心臓病を発症する可能性があります。
冷凍加工されたほうれん草を与える際は、しっかり成分表示を確認してから与えるように心がけましょう。
ほうれん草で得られる栄養
ほうれん草から得られる主な栄養素は以下です。
・ビタミン
・鉄分
・カルシウム
どの栄養素も犬の健康維持に必要です。
ビタミン・鉄分・カルシウムが、犬にどのような効果をもたらすかご紹介します。
ビタミン
ほうれん草には、主に以下のビタミンが含まれています。
・ビタミンC
・ビタミンE
・ビタミンB群
・ビタミンK
ビタミンCは、免疫力向上・皮膚や被毛の健康維持に貢献しています。
ビタミンEは抗酸化作用で若々しさをキープし、皮膚病・腎臓病・消化器疾患などの病気の予防が可能です。
ビタミンB群は炭水化物・たんぱく質・糖の代謝で、エネルギー生成が可能です。
ビタミンKは骨を丈夫にし、出血の際に凝血作用の働きをします。
鉄分
ほうれん草に含まれる鉄分は、赤血球中のヘモグロビンを構成し、酸素を全身へ送ります。
鉄分が不足すると貧血の原因になるため、鉄分を適量摂取することで貧血予防の効果が期待できます。
野菜に含まれる非ヘム鉄は体への吸収が難しく、効率良く吸収するためには、ビタミンCと併せて摂取が大切です。
ほうれん草にはビタミンCも多く含まれているため、効率的に鉄分の摂取が可能です。
カルシウム
ほうれん草にはカルシウムが多く含まれています。
カルシウムは筋肉の収縮・弛緩の役割を担い、筋肉をスムーズに動かし、さらに骨や歯の健康維持にも貢献しています。
犬は体内でカルシウムの生成ができないため、食べ物から摂取するよう心がけましょう。
ただしカルシウムの過剰摂取は、骨や運動器官に異常を引き起こす可能性があるため、犬へほうれん草を与える際は適正量を守って与えましょう。
まとめ
ほうれん草は犬にとって有害な成分は含まれておらず、ビタミンや鉄分など豊富な栄養素が含まれているため、犬の健康維持におすすめな食材です。
ただしほうれん草の過剰摂取で尿路結石や食物アレルギー発症の可能性もあるため、犬へ与える際は適正量を守りましょう。
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