2024.06.20

猫の模様にはどのような種類がある?模様の名前や性格について紹介

猫の模様にはどのような種類がある?模様の名前や性格について紹介

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    猫の多彩な毛色や模様は、その魅力の一つであり、猫を選ぶ際の大きなポイントです。
    この記事では、猫の模様の種類や、模様と性格の関係について、詳しくご紹介します。

    猫のルーツ

    猫のルーツは、約13万年前に中東の砂漠で生息したリビアヤマネコとされています。
    リビアヤマネコは、茶色と黒の縞模様で、今も見られるキジトラ柄です。
    この柄は、砂漠地帯の景色になじみやすいため、身を守るカモフラージュとして有効でした。
    現在生息するすべての猫の模様は、この縞模様が起源です。
    リビアヤマネコの毛柄の遺伝子が突然変異を繰り返し、複雑に絡み合った結果、現在の多種多様な毛色と柄が生まれました。

    猫の模様の種類

    猫の模様は多種多様で、それぞれに名前がつけられています。
    ベースとなる色は、白・黒・グレー・キジトラ・茶トラ・サバトラ・サビ・三毛の8種類です。
    柄は次に解説する4種類です。
    色と柄の組み合わせで、猫の模様は24種類に分類されます。

    全身模様

    全身模様とは、猫の体全体が同じ模様であることを指します。
    8種類の色のうち、三毛以外の、ベースとなる色だけの柄です。
    一色だけの場合も、全身模様に分類されます。

    キジトラ:全身が黒と茶色の縞模様
    茶トラ:全身が茶色ベースの縞模様
    サバトラ:全身が黒と灰色の縞模様
    サビ:全身が黒と茶色の混じった色柄
    白:全身が白い
    黒:全身が黒いまたは一部だけ白い斑点
    グレー:全身がグレー

    白混ざり

    白混ざりとは、白色の毛と他の色の毛が混ざった模様を指します。
    8種類の色のうち、白・サビを除いた6種類と白の組み合わせです。
    白以外の部分が大きいことで、白混じりに分類されます。

    白黒:白色と、大きな黒色の模様がある*ハチワレを含む場合もある
    グレー白:白色と、大きな灰色の模様がある
    茶白:白色と、大きな茶トラの模様がある
    キジ白:白色と、大きなキジトラの模様がある
    サバ白:白色と、大きなサバトラの模様がある
    三毛:黒色、茶色、白色の3色の模様である

    トビ柄

    トビ柄は白がベースで、少し他の色の模様があるものを指します。
    8種類の毛色のうち、白・サビの毛色を除いた6種類が小さな模様となる組み合わせです。
    白混ざりとの違いは、トビ柄は白がベースになることです。
    白猫に小さな模様部分がある、と考えるとイメージしやすいでしょう。

    白黒トビ:白ベースに小さな黒模様
    グレートビ:白ベースに小さなグレー模様
    茶白トビ:白ベースに小さな茶トラ模様
    トビキジ:白ベースに小さなキジトラ模様
    サバ白トビ:白ベースに小さなサバトラ模様
    トビミケ:白が多く、黒と茶色が小さい模様

    薄模様

    薄模様は全体的に柄の色が薄いことを指します。
    8種類の色のうち、白・黒・グレーを除いた5種類がベースとなる色の組み合わせです。
    「グレーキジトラ」と「グレーサバトラ」は、まとめて「グレートラ」と呼ばれることもあります。

    クリーム:全体に色が薄い茶トラ柄
    グレーキジトラ:全体に色が薄いキジトラ柄
    グレーサバトラ:全体に色が薄いサバトラ柄
    パステルミケ:ミケ猫で、黒色と茶色の色が薄い柄
    グレーサビ:全体に薄いサビ柄

    その他の模様

    ここまでの分類にあてはまらない柄の猫もいます。

    ヒョウ柄:名前の通り、ヒョウのような柄。ベンガル種のみに見られる
    ハチワレ:額から鼻にかけて、漢字の八の字のように割れている柄
         毛色に関係なくハチワレと呼ぶ
    ポインテッド:耳や鼻先、足先だけに模様のあるもの
           鼻先のちょびひげのような柄や、靴下をはいているような柄がある

    このほかにも、羽のような模様や、ハート型模様の変わり種も存在します。

    猫の柄は遺伝するのか

    猫の模様は、基本的に親からの遺伝子と共に受け継ぎます。
    しかし突然変異や隔世遺伝の例外もあるため、予想外の模様の子猫が生まれることも珍しくありません。
    また、母猫は違う父猫の子を同時に妊娠が可能で、一緒に生まれたきょうだいでも毛色や模様が違うこともあります。
    また、成長するにしたがって、色や柄が変化する場合もあります。
    子猫を色や柄で選んだとしても、その模様のまま成猫になるとは限らないことを覚えておきましょう。
    一方、純血種は、高確率で似た毛色が生まれます。

    珍しい猫の模様

    遺伝子上の理由で、生まれる確率が非常に低い、性別と柄の組み合わせがあります。
    次のような、「黒とオレンジ」の要素を併せ持つオス猫が生まれる確率は、3万分の1ともいわれています。
    ・オスの三毛猫
    ・オスの麦わら猫
    ・オスのサビ猫
    また、メスの茶トラ・茶白も比較的生まれる確率が低い、性別と柄の組み合わせです。
    オス:メスの比率は8:2とされているため、先に紹介したオスの三毛猫・麦わら猫・サビ猫の例と比べると、目にする可能性があるといえます。

    猫の模様と性格の関係

    猫の模様と性格には、どのような関係があるのでしょうか。
    2010年に大石孝雄氏(元東京農業大学教授)が統計をとって調査したところ、猫の毛色と性格の関連性を裏付ける結果が報告されています。
    以下で具体的に解説します。

    フレンドリーな猫の模様

    先に紹介した調査で「甘えん坊」「人懐っこい」の2項目のスコア合計を見ると、数字が多い順に、キジトラ白・白黒・茶トラ白・茶トラの結果でした。
    さらに「甘えん坊」項目だけで見ると、トラ柄の猫が上位を占め、次いで黒猫の結果でした。
    白の混じった明るい色合いや、トラ柄模様の猫は、フレンドリーな傾向にあるといえます。
    新しくこれらの猫を迎える際は、常に人がいてコミュニケーションをとれる家庭が適しているといえます。

    クールな猫の模様

    「甘えん坊」「人懐っこい」の2項目のスコア合計が低い、クールな猫はサビ・白猫・三毛猫です。
    前述の通り、サビ・三毛猫はほとんどがメスのため、警戒心が強い傾向にあるといえます。
    これらの猫を迎える場合、大家族や子どもがいる家庭よりも、少人数で、仕事に出て留守の時間もある家庭のほうが適しているといえます。

    まとめ

    猫の模様は、その種類が多様で、それぞれに独自の美しさと魅力があります。
    模様だけで猫の性格が決まる訳ではありませんが、模様と性格に注目することで新たな発見につながります。
    どのような模様であれ、猫たちが持つ個性や魅力に変わりはありません。
    それぞれの猫との出会いを大切にし、コミュニケーションを深めましょう。

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