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2024.06.18
サバトラとはどんな猫?性格や特徴・キジトラ猫との違いを解説
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サバトラ猫は、シルバーの被毛に黒い縞のある日本猫で、その独特の模様と魅力的な外見から人気の高い猫です。
この記事では、サバトラ猫の特徴や性格、類似猫種であるキジトラやアメリカンショートヘアとの違いなどを詳しく解説します。
サバトラとはどのような猫?
サバトラの正式名称は、シルバーマッカレルタビーあるいはブルーマッカレルタビーと呼ばれています。
名前の由来は、その模様が魚の鯖(サバ)の模様に似ていることから来ています。
「サバトラ」という品種があるわけではありません。
美しい模様で人気が高く、CMや雑誌などでもその姿を目にする機会が増えている猫です。
サバトラ猫の由来
サバトラ猫は、日本で古くから飼われてきた在来種のキジトラ猫(ブラウンマッカレルタビー)が起源です。
キジトラ猫が外国からの猫種と交配を重ねる中で、 シルバーグレーの毛色を持つ個体が生まれました。
交配を重ねることで、サバトラ独自の魅力的な姿が確立されました。
誕生した時期は定かではありませんが、日本でよく見られるようになった時期は第二次世界大戦後といわれています。
そのため、歴史の浅い比較的新しい猫といえます。
サバトラ猫の特徴
サバトラ猫の最大の特徴は、シルバーグレーの地にはっきりした黒い縞模様の美しい毛並みです。
被毛は滑らかで、手触りがよい毛並みの猫です。
被毛に茶色はほとんどないことがキジトラ猫との大きな違いといえます。
体型は中型で、成猫になると3〜5kg程度。
鼻や肉球はこげ茶~黒です。
筋肉質な体つきをしており、耳はピンと立って非常に鋭い聴覚を持っています。
サバトラ猫の瞳の色
サバトラ猫は美しい毛並みのパターンだけでなく、瞳の色でも多くの猫好きを魅了してやみません。
猫の目の色は大きく分けて6つのパターンに分類されることが知られており、サバトラ猫の場合、特に「ヘーゼル」が多く、次に「アンバー」「カッパー」の色合いが見られます。
また、サバトラ猫の子猫の瞳は他の猫種と同じく、生後数週間は青みがかっていますが、成長するにつれて成猫の瞳の色へと変化します。
サバトラ猫は珍しい?
サバトラ猫はあまり見かけない、と感じる方も多いのではないでしょうか。
それは、次のような理由が考えられます。
・第二次世界大戦後の1950年代以降に外来猫との交配で発生した、比較的新しい猫のため
・シルバーの被毛になるための遺伝子は、オレンジや茶色の被毛になる遺伝子と比べて弱く、生まれる確率が低い
そのため、サバトラは縞柄の猫では珍しいのです。
サバトラ猫の性格
サバトラ猫にはどのような性格やタイプがいるのでしょうか。
サバトラ猫は警戒心が強いタイプか、穏やかで人懐っこい性格かの両極端だとされています。
また、性格はオスとメスでも違いが見られるため、詳しく解説します。
警戒心が強いタイプ
サバトラ猫には、非常に警戒心が強いタイプもいます。
特にシルバーや白の色合いが強い個体は用心深さが顕著です。
これは、自然界においてシルバーは保護色でなく目立ってしまうため、神経質で警戒心が強いといわれています。
野生の本能が強く残っているタイプといえるでしょう。
そのため、初対面の人や環境に対しては、しばらくの間、距離を置くことがあります。
時間をかけて信頼関係を築くことで、次第にリラックスして懐きます。
人懐っこいタイプ
サバトラ猫には非常に人懐っこいタイプも存在します。
これは、人間に外敵から身を守ってもらうため、人懐っこくなったとされています。
警戒心の強いタイプとは逆の、生き抜くための処世術といえるでしょう。
このタイプのサバトラ猫は、撫でられることが大好きでフレンドリーです。
自分から近づいてきて初対面の人にもすぐに馴染み、甘えたり一緒に遊んだりします。
家族が多い家庭や、常に人がいる家庭にぴったりの性格です。
オスとメスの違い
サバトラ猫に限らず、動物にはオスとメスに性格の違いが見られます。
サバトラ猫の場合、オスのサバトラ猫は、より活発で冒険心が強い傾向にあります。
屋外に出かけたり、新しい環境の探検が好きです。
一方、メスのサバトラ猫は、もう少し落ち着いていて神経質な猫が多く、家で過ごすことを好む傾向があります。
クールでプライドが高いともいわれます。
これはあくまで一般的な傾向であり、性格は個体差があることを認識しておきましょう。
サバトラとキジトラ・チャトラ・アメリカンショートヘアとの違い
サバトラ猫はタビー(縞)模様の一種で、キジトラ猫やチャトラ猫、アメリカンショートヘアなどと外見が似ています。
しかし、同じタビー模様の猫でも、模様の太さや大きさ、体型や顔つきなどで特徴的な違いがあるのです。
次にそれぞれの違いについて解説します。
キジトラの特徴
キジトラは、茶色の被毛にこげ茶の縞模様を持つ、日本で非常によく見かける在来種です。
鳥のキジに模様が似ており、トラのように縞模様があることでキジトラと呼ばれています。
サバトラのもととなった猫で、キジトラは茶色がベースでサバトラはシルバーがベースのため見分けることは容易です。
性格は野生的で、活発かつ好奇心旺盛です。
体格は中型で、健康で飼いやすいとされます。
はじめは警戒心が強く、慣れたら甘えるため、いわゆるツンデレな性格で、飼い主を魅了しています。
チャトラの特徴
チャトラは薄い茶色の被毛に茶色の縞模様がある猫で、美しい色合いが特徴的です。
メラニン色素が少なく、鼻や肉球はピンク色です。
食欲旺盛で太りやすい傾向にあるため、気を付けましょう。
また、遺伝子上の理由でチャトラの8割はオスが生まれます。
チャトラは非常にフレンドリーで甘えん坊、そして欲求にストレートなやんちゃ坊主といわれています。
初対面の人にもすぐに打ち解けることが多く、家庭内での人気者として愛されている猫です。
アメリカンショートヘアの特徴
アメリカンショートヘア、サバトラとベースの色も縞の色もほぼ同じであるため、一見してよく似ています。
見分け方は模様で、サバトラは縞模様、アメショは渦巻のようなマーブル模様です。
多種多様な毛色とパターンで知られており、特にシルバーと黒の「クラシックタビー」パターンが有名です。
アメリカンショートヘアは人間や他のペットに対して非常に友好的で、新しい環境にも順応性が高いため、初めて猫を飼う家庭にも適しているといわれています。
サバトラ猫の飼い方
先に述べたように、サバトラ猫は個体に応じて大きく性格が二分されるといわれています。
警戒心が強いタイプは、強引に距離を詰めずにマイペースで生活させることが重要です。
時間をかけて信頼関係を築きましょう。
また、人懐っこいタイプは寂しがり屋ともいえるため、一緒に遊ぶ時間を確保するようにしましょう。
とはいえ構いすぎもストレスとなるため、適度なコミュニケーションが大切です。
猫のサバトラを飼う時の注意点
サバトラ猫を迎える前に、次の準備をしておきましょう。
・適度な運動ができて、リラックスできる環境を整えておく
・栄養バランスのとれた良質なフードの準備をしておく
迎えた後は、清潔と安全を保つため、定期的なブラッシングと爪切りをします。
また、尿路結石症・膀胱炎・腎不全になりやすい傾向にあるため、獣医による定期的な健康チェックも重要です。
肥満にならないよう、上下運動をしやすいキャットタワーや、追いかけて遊ぶおもちゃを準備すると、病気の予防と猫の楽しみの両方が満たされます。
1か月にかかる飼育費用は、5千円~1万円が平均とされています。
まとめ
サバトラ猫の特長や他の猫との違いについて解説しました。
サバトラは、美しい被毛と個性豊かな性格で人気があります。
生き物であるため、家庭に迎える前に性格や個性を完全に把握することはできません。
たとえ想像した性格でなくても、個性を尊重し、愛情を持った飼育が何よりも重要です。
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