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2024.06.13
猫の鳴き声がうるさいのは何故?対処法も解説
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空前の猫ブームといわれていますが、ブームの裏では猫の鳴き声でご近所トラブルになるケースも少なからずあります。猫との穏やかな生活のためにも、トラブルは回避したいものです。
この記事では、猫が鳴く理由とその対処法について紹介します。
猫が鳴く原因
可愛らしくうるさくない鳴き声であれば、愛情表現と捉えてよいでしょう。一方で愛猫に対してですら「うるさいなぁ」と飼い主さんが感じてしまうほどの猫の鳴き声は、事情が違うおそれがあります。
猫の鳴き声がうるさすぎる場合は、次のような原因があると考えられます。
ストレス・伝えたいことがある
猫がうるさく鳴く原因の多くは、はっきりとした要求があるためです。いいかえるなら、何かしらの困ったことがあるときと思ってもよいでしょう。
たとえばトイレです。猫は非常にきれい好きで、トイレに汚物が残ったままではトイレを使えません。
他にも、時間帯が朝であれば空腹を知らせていることがあります。
夜鳴きの場合は環境の変化に対するストレスや、成猫であれば「外に出かけたい」、子猫であれば「さびしい」などの感情表現の可能性も考えられます。
猫は本来、夜行性の生き物なので夜にアクティブになるものなのです。
猫がうるさく鳴くときは、飼い主はその原因を探るところから始めましょう。
発情期
メス猫には、発情期と呼ばれるオス猫に対して声や動きなどでアピールをする一定の期間があります。
発情期は、生後6ヵ月を過ぎたあたりから始まります。発情期の行動としては、普段は大人しい猫が急に低く太い声で鳴き続けたり、床に体をこすり付けたり、トイレ以外の場所でオシッコしたりなどです。
猫の発情期は、春先に多いイメージがあります。ですが、家猫の場合は年に3~4回発情期が訪れることがあり、冬に発情期を迎える猫もいます。
喧嘩
猫は縄張り争いのため、唸り声をあげて喧嘩をする動物です。野良猫はいうまでもありませんが、家猫でも多頭飼いで猫同士のパワーバランスに変化が合ったときに威嚇し合ったり唸り声をあげたりします。
猫の喧嘩はありふれたものであり、「うるさいけれど、よくあること」と片付ける人もいるでしょう。しかし、喧嘩で負ったケガが引き金になって感染症にかかってしまう猫もいます。
猫同士が喧嘩を始めた際に猫の気分を変えられるように、おもちゃやオヤツなどを常備しておくことがおすすめです。
病気
11~14歳の老猫が日常的に夜鳴きをするようになったら、脳腫瘍や高血圧や認知症のサインであるおそれがあります。こうした夜鳴きには、大声を出したり一定のリズムで吠えたりなどの特徴があります。目安として、13歳を過ぎる年齢の猫が夜鳴きを始めたら要注意です。
なお子猫や成猫も夜鳴きすることはありますが、不満があるときや遊んでほしいなどの要求がほとんどです。このような場合は、短時間で鳴きやむことが多いでしょう。
子猫が鳴く場合
生後6ヵ月までの猫を、子猫と呼びます。子猫が鳴くときも赤ん坊と同じで、要求が満たされない表現であることがほとんどです。
子猫がうるさく鳴くのは、お乳が欲しいとき・さびしいとき・不安なときであることが多いでしょう。成長すると共に自分で要求を満たせる力がつくことで、次第に鳴く時間が減っていきます。
猫が鳴くときの対処法
猫が夜鳴きをする原因にも、さまざまなものがあることが分かりました。
ここでは、原因別に対処法を紹介します。
飼育環境を整える
不満が満たされないストレスで鳴いている場合、猫の生活環境を整えることから始めましょう。たとえば、トイレ掃除やエサと水の補充、寝床に障害物がないかの確認などが挙げられます。
これらを行った後で体調不良をうかがわせるサインもなく鳴き続けている場合は、遊んでほしいのでしょう。また、子猫がなかなか寝てくれないとき、飼い主さんの匂いがついた衣類を寝床に一緒に入れることでストンと寝てくれることがあります。このような方法で猫を落ち着かせることもできます。
猫を怒鳴ることは更なるストレスにつながる可能性があるため、おすすめできません。
去勢・避妊手術を受けさせる
成猫の発情期における夜鳴きは、去勢・避妊手術を行うことで鎮められます。逆にいうと、それ以外に効果的な方法はありません。
本能行動でなされる発情期ですから、それをどうにかしようと人間が画策することの方がおかしいのでしょう。叱ったりケージに閉じ込めたりして対処する人もいるかもしれませんが、逆効果になるだけであるためおすすめできません。
発情期が始まったときは、むやみに手を出そうとはせずに見守っているのが最もふさわしいでしょう。発情期が訪れること自体、健康に育っている証拠であることを忘れずにいたいものです。
猫同士を隔離する
多頭飼いの場合は、縄張り争いやエサの奪い合いなどを背景に喧嘩が起きることはよくあります。とくに、そこにトイレの汚れている・エサが不足しているなどの物理的な要因や環境の変化などが加わればなおさらでしょう。
猫の喧嘩を仲裁するときは、大きな音を出して猫の気を逸らしましょう。その上で別々の部屋に隔離し、刺激の少ない環境を整えてあげましょう。
音を遮断するグッズを使う
発情期やどれだけがんばって対処をしても猫の鳴き声がやまないときは、飼い主さんも困り果ててしまうでしょう。この状態が永遠に続くのではないか……と鬱々とした気持ちにもなりかねません。
どれだけ対処しても鳴きやんでもらえないときは、人間の方が防音対策をとるのがおすすめです。たとえば、耳栓をつける、イヤホンで音楽を聴くなどを試してみてはいかがでしょうか。外にも聞こえるようであれば、壁に吸音シートを設置したりカーテンを遮音カーテンに変えたりする方法があります。
猫の鳴き声の分類
猫は飼い主さんにそのときの気持ちを伝えるために、鳴き声を使って語りかける動物です。声の大きさや高低、長短など多様な要素を組み合わせてその時々の気持ち・感情を表現しているのです。
ここでは、猫の鳴き方を分類して紹介します。
口を徐々に閉じて発声する
この鳴き声は、最もよく聞かれる発声方法です。発情期によく聞かれる特徴的な「ウァーーーン」という鳴き声や、飼い主さんにエサをねだるときの鳴き声がこれです。
他にも、短い鳴き声は親しみを感じている相手に使うことが多いといわれています。逆に長い鳴き声は、不満があって何かを訴えている可能性があります。
繰り返し鳴くことがあれば、強めの要求や不機嫌さのあらわれでしょう。
口を閉じたまま発声する
口を閉じたままの発声は、口が閉じている分だけ音がこもっていて遠くには聞こえません。主に親密な関係で出てくる鳴き声だと考えられます。
「グルル……」「ゴロゴロ……」などの発声が、これにあたります。猫が主にリラックスしているときに出すのが、この鳴き声です。少数ではありますが、ストレスを訴えて同様な鳴き声を出す猫もいます。
また、口を閉じたままで唸っているときはストレスを感じているときです。
攻撃を伴う発声
この鳴き声は、ある程度限定された状況で聞かれる鳴き声です。
「カカカッ…」「ケケケ…」などの鳴き声は、飛んでいる鳥や虫などを猫が見たときに「捕まえたい」という気持ちで鳴きます。クラッキング行為とも呼ばれています。
「シャー!」「フーー!」と強く鳴く鳴き声もあります。これは、猫が怒っている、強い興奮状態にある、ストレス状態にあるときに聞かれます。猫がこのように鳴いたときは、そっとしておきましょう。
たとえば、ブラッシング中にブラシが毛にひっかかってしまって「痛いよ!」の気持ちで猫が「シャー!」と鳴くことがあります。こういった場合はすぐにブラッシングを休止して、様子を見ましょう。
まとめ
ここまで、猫の鳴き声とその背景にある原因や対処法について紹介しました。
鳴き声には感情のみならず、ストレスや病気のサインが隠れていることがあります。言葉を話せない分、鳴くことで語りかけてくれているのですね。
猫が何かを訴えかけてきたときは、自分を頼ってくれたことに感謝しながら耳を傾けたいものです。
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