【犬種辞典】シーズー｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

垂れた耳と長い毛、鼻ぺちゃの顔つきが愛らしいシーズー。
日本ではペットとして人気が高く、多くの人がシーズーとの暮らしを楽しんでいます。
今回は、シーズーについて知りたい方向けに、シーズーの性格や特徴、飼い方のポイントや注意点などを詳しくご紹介します。

シーズーの基本情報　

シーズーはどの国で、どのように生まれたのかご存じでしょうか。
そこで最初に、シーズーのルーツ・歴史について、平均寿命やサイズ、毛色などの基本情報と共にご紹介します。

シーズーのルーツ・歴史　

シーズーの原産国は中国といわれています。
その祖先はチベットの寺院で神聖な神の遣いとして飼われていたラサアプソであるといわれておりますが、明確には判明していません。
現時点では、16世紀頃にラサアプソとペキニーズを交配して作出された犬種とされています。

シーズーのサイズ・体重・寿命　

シーズーは、がっしりとした体型も特徴的です。
一般的な体高は20～27cm、体重は4.5～8kgです。
小型犬に分類されますが、小柄なサイズとは裏腹にしっかりとした体格をしており、長い毛に覆われていることから実サイズよりも若干大きく見えます。
平均寿命は10歳～16歳です。
他の小型犬と比べても大きな差はなく、小型犬では平均的な寿命といえます。

シーズーの毛色　

シーズーの毛色は、カラーバリエーションが豊富です。
「ブラック」「ホワイト」「ブルー」「シャンパン」などの単色だけではなく、ホワイトをベースに他の色が斑に表れるパーティー・カラーなど、あらゆる毛色が認められています。
額から顔にかけて白く入ったブレーズや、尻尾の先が白い場合は特に好まれる傾向にあります。

シーズーの子犬値段相場　

シーズーの子犬の価格相場は約24万円で、小型犬としては平均的です。
迎え入れる先のペットショップやブリーダーごとに差はあります。
価格が変動する要素としては、売り手以外に血統書の有無や性別などが挙げられます。

シーズーの性格　

シーズーは明るく穏やかで、親しみやすい性格です。
遊ぶことが大好きで、飼い主に対しては愛情深く接します。
理解力があってしつけもしやすいため、初めて犬を飼う人でも飼いやすいでしょう。
一方で、プライドが高くやや頑固な一面もあります。
叱るとプライドを傷つけてしまうことがあるため、叱ることはせず「できたら褒める」を徹底することで、しつけやトレーニングは成功しやすいでしょう。

シーズーの飼い方のポイント　

シーズーは比較的運動量が少ないものの、運動不足はストレスにつながります。
そのため、お散歩は1日2回、1回につき20～30分程度を目安に行いましょう。
外の空気を吸ったり、さまざまな匂いを嗅いだりすることでストレスを発散します。
また、毛量の割には抜け毛が少ないとされていますが、被毛は密度があり、絡まります。
毎日欠かさず丁寧にブラッシングをして、絡まりを防ぎましょう。

シーズーを飼う際の注意点　

シーズーは短頭種で夏場の体温調節が特に苦手です。
エアコンで快適な温度を維持し、冷感グッズを活用して熱中症対策をしましょう。
また、フローリングの床を日常的に走り回っていると、関節に大きな負担がかかり、膝蓋骨脱臼などの関節トラブルの発症リスクが高まります。
生活スペースは滑りにくい床材を選び、怪我を予防しましょう。

まとめ

愛嬌のある顔立ちと穏やかな性格で、日本でも多くの人に愛されているシーズー。
運動量がさほど多くないとはいえ、1日2回各30分のお散歩が必要です。
また、遊ぶことが大好きで飼い主との遊びの時間をとても喜びます。
散歩や遊びの時間を確保できるかなどを含め、シーズーの性格や特徴を把握した上で迎え入れるかを決めましょう。