【犬種辞典】ミニチュアダックスフンド｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

長い胴体と短い足、くるくるとした丸い瞳が愛らしいミニチュアダックスフンド。
その可愛い見た目から非常に人気が高く、日本でもお馴染みの犬種です。
今回は、「ミニチュアダックスフンドに興味がある」「これからミニチュアダックスフンドを飼いたい」とお考えの方向けに、ミニチュアダックスフンドの基本情報や性格、飼い方のポイント、注意点をご紹介します。

ミニチュアダックスフンドの基本情報　

ミニチュアダックスフンドの長い胴体と短い足には、辿ってきた歴史が関係しています。
そこでますば、ミニチュアダックスフンドのルーツ・歴史について、平均体重や寿命、毛色などの基本情報と共にご紹介します。

ミニチュアダックスフンドのルーツ・歴史　

「ダックスフンド」は、ドイツ語でアナグマを意味する「ダックス」と、犬を意味する「フント」が由来とされています。
16世紀には、ドイツでスタンダードダックスフンドがアナグマの狩猟犬として活躍しました。
その後19世紀を過ぎると、イタチやウサギなどを狩るためにスタンダードより小型のミニチュアダックスが誕生したのです。
ダックスフンドは、ミニチュア以外にもスタンダード、カニンヘンの種類があります。
ミニチュアダックスフンドのサイズは、3種類の中間です。

ミニチュアダックスフンドのサイズ・体重・寿命　

ダックスフンドは他の犬種と違い、体高よりも胸囲が重要視されます。
生後15カ月を経過した時点で胸囲を計測し、胸囲30～35cmの場合にミニチュアダックスフンドに分類されるのです。
平均的な体重は3.5kg～4.8kgで、小型犬に分類されます。
平均寿命は13歳～16歳と他の小型犬と比べても平均的です。

ミニチュアダックスフンドの毛色　

カラーバリエーションが豊富で、「レッド」「レディッシュ・イエロー」「イエロー」「ブラック＆タン」「ブラウン＆タン」「ブラック＆イエロー」「ブラウン＆イエロー」が認められています。
毛色ごとに雰囲気が変わる点も、ミニチュアダックスフンドの魅力です。
また、被毛は光沢のある長毛の「ロングヘアード」、滑らかな密集した短毛の「スムースヘアード」、針金状の剛毛をもつ「ワイヤーヘアード」の3タイプがあります。

ミニチュアダックスフンドの子犬値段相場　

ペットショップやブリーダーごとに差はありますが、平均価格は23万円前後です。
小型犬では平均的な価格といえます。
価格は、同じカラーでも性別や血統書の有無などで前後します。

ミニチュアダックスフンドの性格　

陽気で好奇心が強く、非常に活発な性格です。
また、毛質に応じて性格が違うといわれています。
スムースヘアーは元気があってパワフルな性格です。
ロングヘアーは温厚で落ち着いており、ワイヤーへアーは自立心が強くて勇敢でやんちゃです。
個体差はありますが、性格の傾向から毛質を選ぶ方法もあります。

ミニチュアダックスフンドの飼い方のポイント　

刺激への反応性が⾼く、吠えやすい性質を持っています。
そのため、興奮や吠えをコントロールできるように、⼦⽝の頃からしっかりとトレーニングが⼤切です。
吠えすぎると近所に迷惑をかけるため、早いうちからしっかりとトレーニングをしましょう。
また、被毛はダブルコートであることから特に換毛期はよく抜けます。
被毛のタイプに合ったお手入れをして、絡まりや毛玉を防ぎましょう。

ミニチュアダックスフンドを飼う際の注意点　　

ミニチュアダックスフンドが特に気をつけたい病気に、椎間板ヘルニアがあります。
椎間板ヘルニアとは、老化や遺伝・外傷などで椎間板が変形して突出し、脊髄を圧迫する病気です。
滑りやすいフローリングの床を⽇常的に⾛り回っていると腰に⼤きな負担がかかり、発症するリスクが⾼まります。
⽣活スペースは滑りにくい床材を選んだり、滑りにくいマットを敷いたりして予防しましょう。
また、体重が増えることで腰や手足の関節への負担が大きくなるため、肥満にも注意が必要です。
餌は適切量を与えて、人間の食べ物は与えないようにしましょう。

まとめ

愛くるしい顔立ちと短い手足が、見る人を虜にするミニチュアダックスフンド。
好奇心旺盛かつ活発で、毛質ごとに性格の傾向が変わる点も特徴です。
ミニチュアダックスフンドを迎え入れる場合は、特徴や注意点の理解が大切です。