【犬種辞典】シベリアンハスキー｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

狼のようなかっこよい印象のシベリアンハスキー。
その印象とは裏腹に、よく見ると愛嬌のある可愛い顔立ちをしています。
今回は、かっこよさも可愛さも兼ね備えたシベリアンハスキーの基本情報や性格、飼い方のポイントをご紹介します。

シベリアンハスキーの基本情報　

狼に似た見た目が特徴的なシベリアンハスキー。
最近の日本ではペットとして飼われることも増えましたが、どのような歴史を辿ってきたかご存じでしょうか。
まずは、シベリアンハスキーのルーツ・歴史について、サイズや寿命、毛色などの基本情報と共にご紹介します。

シベリアンハスキーのルーツ・歴史　

シベリアンハスキーの祖先は、ロシアのシベリア地方でソリ引きをしていた犬といわれています。
犬ぞりのレースで優秀な成績をおさめたことで、注目を浴びるようになりました。
1925年にアラスカにて感染症のジフテリアが流行した際には、ハスキー犬のチームが氷点下50℃の環境で544kmをリレーし、血清を運んだことも話題になりました。

シベリアンハスキーのサイズ・体重・寿命　

シベリアンハスキーの平均的な体高はオス53.5〜60cm・メス50.5〜56cmであり、体重はオス20.5～28kg・メス15.5～23kgです。
ジャパンケネルクラブ（JKC）の基準では中型犬に分類されます。
平均的な寿命は12〜15歳です。
中型犬では平均的であり、ストレスや病気なく過ごせれば15年以上生きることもあります。

シベリアンハスキーの毛色　　

シベリアンハスキーの毛色は黒や黒青色、茶褐色、白とさまざまです。
毛色に応じて雰囲気が変わる点もシベリアンハスキーの魅力の一つといえます。
真っ白なシベリアンハスキーは「ホワイト・ハスキー」とも呼ばれており、人気の毛色です。
どの毛色もお腹だけは白い場合が多いことも特徴です。

シベリアンハスキーの子犬値段相場　

シベリアンハスキーの子犬の値段は15~40万円が目安です。
他の中型犬の相場と比べても大きな違いはありません。
相場に幅がある理由としては、血統や性別、毛色などが挙げられます。
例えば、性別での値段の違いとしては、オスよりメスの方が比較的高額になる傾向があります。

シベリアンハスキーの性格　　

シベリアンハスキーは狼のようなワイルドな見た目のため、勇敢で強いイメージを持たれやすい犬種です。
しかし見た目とは裏腹に、穏やかで優しくて友好的な性格です。
飼い主に対してはもちろん、初対面の人に対しても友好的な態度を示します。
初めての人に対して吠え続けたり、威嚇したりすることは滅多にありません。
飼いやすい一方、番犬に向いているとはいえません。

シベリアンハスキーの飼い方のポイント　　

運動量の多い犬種であることから、毎日朝晩それぞれ1時間程度の散歩を欠かさないことが大切です。
運動不足は筋力の低下やストレスの原因となり、心身ともに悪影響を及ぼします。
朝晩の散歩ができない日は、1日1回1時間程度の散歩はしましょう。
また抜け毛が多いため、ブラッシングは毎日行います。
換毛期は特に時間をかけて丁寧に行い、毛玉を予防したり抜け毛を取り除いたりしましょう。

シベリアンハスキーを飼う際の注意点　　

優れた判断力と高い社会性を持つ反面、飼い犬用として改良された犬ではないため、しつけのハードルは高いとされています。
初めて犬を飼う方の場合は、特にしつけで苦戦する可能性があります。
しっかりと信頼関係を作って、しつけをしましょう。
また、寒冷地方原産の犬種で日本の暑い夏が苦手です。
夏場は特に、快適に過ごせるよう環境を整えます。
エアコンを使ったり、冷感グッズを活用したりして熱中症に気を付けることが大切です。

まとめ

狼のような見た目が特徴のシベリアンハスキーは、その見た目とは裏腹に落ち着きのある性格です。
初めて会う人ともフレンドリーに接することから、比較的飼いやすい犬種です。
しかし、しつけのハードルが高いことや、1日2回各1時間のお散歩が必要であることには留意しましょう。
シベリアンハスキーの性格や特徴を把握した上で、飼うことの検討が重要です。