【犬種辞典】秋田犬｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

日本生まれの犬種である秋田犬は、日本をはじめ世界で人気があります。
愛くるしい姿は見る人を虜にします。
秋田犬を飼う場合、どのような注意点があるのでしょうか。
今回は、秋田犬の性格や飼い方のポイント、注意点について、秋田犬の基本情報と共にご紹介します。

秋田犬の基本情報　

秋田犬が日本生まれであることは知られていますが、どのようなルーツを持っているかについてご存じでしょうか。
そこではじめに、秋田犬の歴史をはじめ、サイズや寿命・毛色などの基本情報をご紹介します。

秋田犬のルーツ・歴史　

秋田犬の祖先は、マタギがシカやイノシシ、クマを狩る際に連れていたマタギ犬です。
人間と一緒に狩りをする犬の総称を「マタギ犬」と呼び、秋田県では古くからマタギ犬が重宝されていました。
江戸時代から明治時代の闘犬ブームの頃に、マスティフなどの洋犬や土佐犬を混ぜて大型化されたことで生まれた犬が秋田犬です。
一時期、純血種の秋田犬は激減していましたが、大正6年に国指定特定天然記念物として登録され、現在では多くの人に愛されています。

秋田犬のサイズ・体重・寿命　

秋田犬の体高はオスが63.5～69.9cm、メスは57.2～63.5cmが一般的です。
体重は34kg〜50kgで、大型犬に分類されます。
平均寿命は約10〜13歳前後であり、大型犬では平均的です。

秋田犬の毛色　

現在認められている秋田犬の毛色は、赤・虎・白・胡麻の4色です。
毛色は赤の秋田犬が圧倒的に多く、胡麻の秋田犬は非常に少ないため珍しい毛色といえます。
被毛はダブルコートで寒さには強いものの、暑さには弱いのです。
またダブルコートであることから抜け毛が多く、特に換毛期は日々のブラッシングが欠かせません。

秋田犬の子犬値段相場　

秋田県の子犬の値段相場はペットショップで購入するか、ブリーダーから直接迎え入れるかに応じて変わります。
ペットショップで購入する場合は14万円～、ブリーダーからお迎えする場合は10万円～20万円程度が相場です。
毛色や性別でも値段は変わるものの、他の犬種と比較すると安価です。

秋田犬の性格　

秋田犬は落ち着きがあり、飼い主にとても忠実で愛情深い性格です。
一方で、警戒心と自立心が強く、賢い一面もあります。
このことから、秋田犬と信頼関係を築くためには子犬のうちからしっかりとしつけをし、飼い主として認めさせることが大切です。
自分より下に見られると言うことを聞かなくなる可能性が高いため、飼った日から主従関係をしっかりと教えましょう。

秋田犬の飼い方のポイント　

秋田犬は体が大きいため、引っ張り癖や飛びつき癖がつかないようにしつけをする必要があります。子どもや他人に飛びつくと怪我をさせる恐れもあるため、思わぬトラブルを避けるためにも子犬の頃からしっかりとしつけをしましょう。
とてもタフでスタミナのある⽝種のため、毎⽇朝⼣30分程度の散歩が欠かせません。運動不⾜でエネルギーが充分に消費されないとストレスになるため、毎日お散歩をして運動不足にならないようにしましょう。
前述の通り秋田犬はダブルコートです。春と秋の換毛期には大量に毛が抜けるため、毎日丁寧にブラッシングをして抜け毛を取り除きましょう。

秋田犬を飼う際の注意点　

秋田犬はその大きさから、自治体に「特定犬種」に指定されている可能性があります。
届け出の有無や規定を飼う前に確認し、必要な場合は届け出ましょう。
また、気をつけたい病気のひとつに、股関節形成不全などの関節トラブルがあります。
自宅がフローリングの場合は特に滑りやすいため、滑りにくい床材を選んだりマットを敷いてあげましょう。

まとめ

愛嬌のある見た目で、日本のみならず世界中で人気の秋田犬。
飼い主に従順な秋田犬は、しっかりとしつけをすることで最高のパートナーになるでしょう。
ご紹介した飼い方のポイントや注意点を参考に、秋田犬を迎え入れるか検討が大切です。