【犬種辞典】チャウチャウ｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

ライオンのようでありながら、柔らかな表情で愛嬌のあるチャウチャウ。
チャウチャウを飼いたいとお考えの方にとって、チャウチャウはどのような性格なのかが気になるでしょう。
そこで今回は、チャウチャウの性格や飼い方のポイントについて、基本情報と共にご紹介します。

チャウチャウの基本情報　

チャウチャウがどのように誕生したかご存じでしょうか。
その他にも、大きさや毛色など、意外と知らないチャウチャウの基本情報をご紹介します。

チャウチャウのルーツ・歴史　

チャウチャウの歴史は古く、約2000年前から中国で猟犬やそり犬として活躍していたとされています。18世紀末になるとヨーロッパへ広まり、やがて日本を含む世界に知られるようになりました。
中国では、番犬や猟犬、荷物を引くそり犬として活躍しており、人々の生活の助けになる役割を担っています。
モンゴルや満州などの一部の地域では、食用や衣服としても使用されていました。
日本ではペットとして馴染みがあり、多くの人がチャウチャウとの生活を楽しんでいます。

チャウチャウのサイズ・体重・寿命　

チャウチャウはオスの体高は48〜56cm、メスは46〜51cm、体重は18〜32kgです。
筋肉がしっかりとついていて、たくましい体型が特徴です。
大型犬に分類されますが、大型犬では比較的小さいサイズといえます。
平均寿命は10歳前後であり、15年程度生きる犬が多いことから比較すると、長生きとはいえません。

チャウチャウの毛色　

チャウチャウの毛色はブラック・レッド・ブルー、フォーン（明るいブラウン）・クリームの5色がスタンダードです。
クリームは「ホワイト」と表現されることもあります。
被毛は二層構造のダブルコートであり、季節の移り変わりは毛が抜けやすく、日々のブラッシングが欠かせません。
また、毛質は粗い被毛の「ラフコート」、短くなめらかな被毛の「スムースコート」の2種類があります。

チャウチャウの子犬値段相場　

チャウチャウの子犬の価格相場は40～45万円です。
店舗やブリーダー、性別などの条件で価格は変わりますが、値段相場は他の犬種と比べて高めといえます。

チャウチャウの性格　

冷静で独立心の強い性格です。
他の人や犬に対して素っ気ない態度を取ることが多いため、飼い主が寂しく感じることもあるでしょう。
また、番犬として活躍していた歴史から、知らない人への警戒心が強く、自分のペースを乱しません。
これと思ったらなかなか曲げないことが多い点もチャウチャウの特徴です。
しつけやトレーニングをする際は、おもちゃやおやつを使って楽しい時間にできるように工夫したり、気分が乗っているタイミングを計ったりするとよいでしょう。

チャウチャウの飼い方のポイント　　

ダブルコートであることから毛玉ができやすいため、週2回程度ブラッシングを行い、しっかりと抜け毛を取り除くことが大切です。
ブラッシングはコミュニケーションの時間にもなるため、可能な限りブラッシングの時間を設けましょう。
また、夏の暑さが苦手です。
室温の温度は22〜24℃程度の室温をキープするようにし、熱中症にならないように注意してあげることが大切です。

チャウチャウを飼う際の注意点　

チャウチャウは性格面の改良が行われているものの、まだまだ頑固でマイペースな傾向があります。
頑固な性格のため、飼い主の言うことを聞かなかったり、しつけやトレーニングが難しかったりと、初心者向きの犬種とはいえません。
しっかりと時間をかけて根気よくトレーニングが行えるかを充分に検討した上で、飼うかを判断する必要があります。

まとめ

愛くるしい見た目とモフモフの毛で触り心地のよさが特徴のチャウチャウ。
大型犬に分類されるものの、大型犬では小さめのサイズです。
猟犬や番犬のルーツを持ち、初心者にとってはしつけやトレーニングが難しい一面もあります。
チャウチャウの性格を理解してしっかりとトレーニングをできるかを検討しましょう。